新年おめでとうございます。
計量関係機関の皆様、電気業界の皆様を始め、本紙の読者の皆様方には、日頃より私ども日本電気計器検定所の業務に御理解、御協力を賜りまして、誠に有難く存じております。
さて、当所の主要業務の一つである電気計器の検定・検査業務におきましては、皆様の御協力によりまして順調に運営することができております。私どもは、法に定められた業務を正確かつ低料金で行うべく、これまでも業務効率化に努めてまいりましたが、最近にいたりまして、その効果がかなり現れてきていると自負しております。今後も気を緩めることなく、一層の効率化を進めていく所存でございます。
昨年に当所が行った消費者向けアンケートの結果によりますと、皆様の安全・安心に関する関心は非常に高いものがあり、検定制度を始めとした計量に関する情報提供や啓発活動にも、今後はより積極的な取り組みを行ってまいりたいと考えております。皆様に少しでも計量制度について知っていただき、より安心していただくことができれば幸いです。
また、計量標準の維持、供給の業務に関しましては、昨今、国際整合化の必要性がますます高まってきております。そのような中で、当所が保有している電気計器の検定・検査、型式承認に必要な電力・電力量の特定標準器が、経済産業大臣告示により、昨年12月に新しい装置に更新されました。この「電力電力量校正装置」は、測定の不確かさが従来の約4分の1となっております。今後も引き続き国内及び諸外国の計量関係機関から御協力、連携をいただきながら研究・開発に努め、国際的に通用する計量標準を維持してまいりたいと考えております。
現在、国の審議会において計量法の見直し作業が行われておりますが、これを通じて、社会を支える計量制度を国民の皆様に幅広く知っていただくとともに、これまでと変わらず安全・安心を提供し続けられるよう、当所におきましても精一杯尽力させていただく所存でございますので、これまで同様、関係機関、諸先輩方の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、本年も皆様方にとりまして御活躍の年となることを祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。
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