平成18年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
近年、あらゆる分野においてボーダレス化が急速に進展する中、ISO9001をはじめとするマネジメントシステムと密接に関わる計量計測分野のトレーサビリティへの要求が一層重要視されるとともに、各国が定める計量標準の国際的同等性、校正証明書の相互承認等、世界的な標準化活動が一段と活発になってきております。
私ども日本品質保証機構（JQA）は、1973年7月に計量法における環境計量器の指定検定機関として通商産業大臣の指定を受け、検定業務を開始いたしました。1993年11月の新計量法においても、引き続き指定検定機関として指定を受け、現在ではその対象も十数品目に至っております。現在検定業務は、東京の計量計測センター、中部試験センター、関西試験センター及び九州試験所の4カ所で行なっている他、移動検定車による巡回検定により、全国47都道府県をカバーしています。
加えて、計測器の校正業務につきましても、国際的な試験所認定基準であるISO/IEC17025の要求事項を満たす校正機関として、国内の校正事業者認定制度JCSS及び米国の試験所認定機関A2LAなど国内外の認定機関から認定を取得し、産業界の多様なニーズにお応えしております。国際的に認められた校正技術と長年にわたる校正実績により、JQAが発行する校正証明書は信頼性の高いものとして産業界にご活用いただいております。今後も、認定範囲や校正対象範囲の拡大等に積極的に取り組み、総合校正機関としてのサービス体制を充実させてまいります。
また、品質マネジメントシステムISO9001や環境マネジメントシステムISO14001をはじめとするマネジメントシステムの第三者審査登録制度が産業界に浸透した現在、私どもJQAはわが国最大の審査登録実績を有する審査登録機関として、よりよい審査、より良い制度を目指していく責任を一層強く自覚すると共に、社会の変化をしっかりと受け止め、信頼性の高い審査登録サービスを提供してまいります。
さらに、新たな製品認証サービスとして、昨年4月に改正薬事法における医療機器の登録認証機関として厚生労働省より登録され、また、昨年10月には新JISマーク表示制度における登録認証機関として経済産業省より登録されました。JQAでは、今後とも産業界のニーズに柔軟に対応し、社会の期待に応えるサービスの提供に努めてまいる所存でございます。
最後になりますが、本年も皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の一層のご活躍とご健康を心から祈念申し上げます。
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