2006年新年のお祝いを申し上げます。
今年は計量法も改正の段取りになるでしょうが、1952年の計量法以来計量行政を取り巻く状態は随分と様変わりしてしまいました。明治の初め度量衡法が施行された時は、実施の主体は都道府県であったものが今のようになろうとは思いもしませんでした。
昨年暮れの構造計算偽造事件は民間検査機関も登場し私など関心を深くしましたが、度量衡法以来検定、検査を実施してきた制度の中で、性善説が幅を利かせた事は無かったように思います。度量衡法は取締りと如何に取締りを逃れるかの葛藤の中で運用されてきたように思います。性善説を理由にした検査などありえなかったように思いますが、如何でしょう。
今年の計量法改正には、建築に於ける検査機関の様相も見えてきていますので、規制緩和もそれらを考慮に入れ、より良い計量行政の制度を作り上げて欲しいと思っています。景気も良くなりつつあるようです。計量界皆様の益々のご発展を祈念しています。
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