あらたまの年を迎え皆様にご祝辞を申し上げ、今年がますます良い年であります様祈念しています。 今年が2007年と云い、平成19年と云い時々どちらか考える事があります。計量単位にも10進法になっていない物もあり、ヤードが幅をきかせたり、テレビの料理番組などで1合、2合等が公然とし使われていたりしていますが、メートル法推進に大きな努力を払い、その功績により大臣表彰をも受けられた方々は今どのように思っているのでしょう。
さて、今年2月日本計量史学会では2年に一度の総会を開催しますが、当日の研究発表は、天野 清生誕100年を記念して天野清に関連したものだけを取り上げる事としました。天野清については現在活躍している計量関係の人でも知る人は少ないように思いますので、この場を借りて略歴だけ述べておきます。
天野清の略歴
1932年東京帝国大学理学部物理学科を卒業、九州帝国大学助手、1935年中央度量衡検定所技師、熱、温度計特に高温度測定の研究に功績を残す。更に度量衡の歴史的変遷については歴史上の書籍と実物との調査から度量衡法に至る経緯を明らかにしている。1944年東京工業大学助教授に転じ1945年東京空襲により死亡した。中央度量衡検定所に僅か9年の勤務でしたが度量衡の歴史のほか計測関係に数多くの研究実績を残している。
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