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2008年・関係団体の行動の基本

分析機器を次のステップへ

(社)日本分析機器工業会会長 堀場厚 


堀場厚会長

 新年あけましておめでとうございます。2008年を迎えて一言ご挨拶申し上げます。
 わが国の経済状況は、5年にわたって継続してきた景気拡大基調が、昨今の原油高、円高へのシフトなどにより翳りを見せているようです。また、米国の景気を見ても、サブプライムローン問題などにより近年の拡大傾向は終焉を迎えつつあるとも言える状況で、日本の各産業分野では一層の競争力強化を迫られているといっていいでしょう。
 このような環境の中で、当工業会の平成19年度上半期の生産高は2071億円(対前年比102%)、輸出高は1091億円(対前年比107%)と輸出の好調さによって、過去最高を記録した前年をさらに上回ることが出来ました。しかし今年度下半期には頼みの輸出が鈍化することが考えられ、年度トータルでは、過去最高だった2006年度を何とか下回らないよう、各会員企業は一層努力することになりそうです。
 当工業会の最大のイベントである「分析展」に目を向けますと、2007年は出展者数287社(前年270社)、出展小間数1017小間(前年952小間)と、これも2006年を大幅に上回る過去最高規模での開催とすることが出来ました。
 インターナショナル・オーガナイゼーションコーナーを含む海外からの出展も例年通り盛況で、15カ国から31社・団体の出展をいただきました。また一昨年は欧米の業界団体と協力関係を謳う覚書に調印いたしましたが、昨年は同様の覚書を米国州政府協会(ASOA)と調印するなど、国際的なネットワークの拡大は今年度も継続しております。
 2008年の分析展は9月3日より3日間、幕張メッセにて開催されますが、従来の基本方針を踏襲し、国際化及び産学連携の強化をその柱として、機器展示に併せて出展企業による新技術説明会をさらに強化するほか、(社)日本分析化学会などの関連学術団体や研究機関と協力してコンフェレンスやシンポジウムを併催し、来場者の皆様が分析機器および分析技術に関する全ての情報を得られるよう工夫してまいりたいと思いますのでご期待下さい。
 当工業会の会員企業の製品である「分析機器」は、あらゆる工業分野において必須の「マザーツール」と言ってよく、経産省の「技術戦略マップ2007」においても文科省の「第3期科学技術基本計画」においてもその重要性は明白です。
 一般コンシューマー機器とは一線を画す分析機器ですが、当工業会としてはそのように専門性の高い分析機器の重要性をよく認識し、各会員企業が視野を世界に広げて技術開発と新製品の開発に邁進するためのサポートに徹することによって各界の期待に応え、ひいてはわが国の科学技術の振興発展に貢献すべく活動してまいる所存でございます。
 本年も、昨年同様に関係各位のご支援とご理解をお願い申し上げて、2008年年頭の挨拶とさせていただきます。

(以上)

 
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