新年あけましておめでとうございます。平成20年の年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、我が国の経済は、自動車、工作機械、電気・電子機器などの好況産業に支えられてアジア、欧州などへの輸出が拡大し、また、民需主導による設備・研究投資も概ね順調に推移いたしました。本年も景気が持続することを期待しているところですが、ご承知のように、製造業の基盤を支える原油、素材の高騰、円高、或いは、米国サブプライムローン問題など不透明なマイナス材料もあり、予断を許さぬ状況に懸念しているところであります。
業界におきましては、経営資源の選択と集中などの企業努力によって、業種、地域格差の変動はあるものの、昨年末の生産高は、前年同期と比較して約4％の伸びを維持し、市場に明るさを感じている次第ですが、原油価格の高水準、円高による為替変動、金利、環境規制など直接原価に影響を与える要因も多々あり、これらの動向によって厳しさが増すことを視野に、日々施策に取り組み、経営基盤の強化に心がけることが重要かと存じます。
このような背景から本会は、企業の計量計測技術がイノベーションによって新市場を創出し、或いは、社会、産業界の振興・発展の礎となるように側面から支援し、業界の明確な将来ビジョンの策定を助成することが使命と存じております。
平成20年度の事業は、経済のグローバリゼーションが急速に進展する中で、国際競争力強化を視野に、業界の持続可能な成長を目指し、イノベーションによる計量計測技術のレベルアップ、或いは計量制度に遵守したものづくり、安心・安全な社会への貢献、最先端技術情報の発信、環境規制への対応など企業と一体となって計量計測技術の高度化、科学技術の振興などに取り組んでまいります。
また、本年は、本会の最も重要な事業の一つであるINTERMEASURE2008展（第23回国際計量計測展）を4月23日〜25日に東京ビックサイトで開催いたします。「“計る”、“量る”、“測る”のフロンティアへ」をキーワードに、最先端の計量計測技術・製品、並びに、今日大きな社会問題となっている様々な危機管理に対応する計量計測技術を産官学の各研究機関によって新市場の創造に向けた未来志向技術を広く紹介し、さらに、国際計量計測シンポジウムの開催など時代の潮流に乗った企画を立て、来訪者に満足感を与えられるよう目指しております。
最後になりましたが、本年も不断の努力を重ね、市場の評価と信頼を勝ち得ることに邁進いたしますので、皆様のご支援とご理解をお願い申し上げ新年のご挨拶といたします。
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