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2008年・関係団体の行動の基本

幅広いトータルなサポートでテストニーズに応える

日本試験機工業会会長 岡崎由雄 


岡崎由雄会長

 いよいよ2008年の幕明けとなりました。皆様におかれましても、決意を新たに新しい年を迎えられた事と存じ上げます。
 振り返って見ますと昨年は地球温暖化現象により、異常気象をもたらし日本の四季が乱れました。
 景気は低水準ながらも安定しておりましたが米国のサブプライムローンの影響により株価は乱れ、大手金融機関は大幅な損失を出し痛手を受けました。更に参院選挙後のネジレ国会により政局も混乱し、国民生活に欠かせない法案成立の遅れなど国内諸事全般に混乱した年でした。
 本年も過去に例を見ない原油価格の高騰、円高の動向など不透明な世界情勢での幕明けとなり、我々ものづくりに携わる者として、諸産業界のグローバル化の進展にともなう後発工業国の台頭、環境問題、ITの広範な普及など、様々な事業環境の変化があり、その対応を着実に進めなければなりません。
 当工業会は国内唯一の試験に関するプロフェッショナル集団であり、材料試験、環境試験、性能試験を始め、振動、衝撃、動力、釣合い試験など、各種の試験機器と関連する検査、計測器、評価システムの構築、受託試験に至るまでテストに関する幅広いトータルなサポートが出来るメーカー集団です。
 日本試験機工業会は年々変化するISOやJISの試験方法に関する規格原案の作成とその対応に取り組んでおりますが、現下の製造業に於ける企業間競争を勝ち抜くには諸規格に合格する事は申すべくもなく、目に見えないところの品質レベルをしっかりと確保し、外観上の見た目だけの評価ではなく、製品本来がもつ確かな品質と性能及び耐久性を示し競合製品との格差や価格、サービスサポート面での顧客満足を得ることに一段と力を注がなければなりません。
 21世紀の世界規模の重要課題として地球温暖化防止の為、省エネは申すまでもなく、クリーンエネルギーへの転換、リサイクルの容易な製品等「環境にやさしいものづくり」が叫ばれており、行政も、企業も、団体も何かにつけて「環境」をテーマにしております。
 工業製品の品質と信頼性に於いて「日本の製品は世界一」と評される今日、本年も『ものづくり』に避けては通れない品質の確保と耐久性、安全性の向上に不可欠な研究、開発に資する、信頼できるバックグラウンドとして諸産業界のテストニーズのお役に立てる工業会として、会員間の和と協調共生をモットーに活動を行います。読者各位に於かれましてもテストに関するご要望は先ず日本試験機工業会メンバーにご一報を頂ければ幸いです。
 本格的な寒さに向かうおり、読者各位のご事業のご発展とご繁栄を祈念し新年のご挨拶と致します。

(以上)

 
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