一本の真鍮の定規に、四種類の中国古尺、各々五寸を各一分目盛で複製刻んである。
古律尺 一三・三糎
漢銭尺 一一・九糎
周尺 一〇・八糎
漢慮 銅尺 一〇・五糎
で、一見目盛が不揃いで正確さを欠くが、この長さを二倍すれば一尺の長さを知り得る。勿論十等分、百等分で寸分の値も換算し得る。
一方純銀で松村金銀店とある三・一糎×六・二糎のカード型の分銅、十三枚で、何に使用したか確かな事は解らない。厚さによって、五匁、四匁五分、四匁、三匁五分、二匁八分、二匁五分、二匁、一匁七分、一匁五分、一匁三分、一匁、七分、五分の十三枚であるが、三匁が欠け何枚で揃いか数が知れず、また刻んである匁の文字も一匁七分には全く記載されていない。
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