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 計量計測データバンク「日本計量新報」特集記事寄稿・エッセー>杉山喬

日本計量新報 2011年1月23日 (2854号)掲載

ベトナム訪問記 

(財)日本品質保証機構 杉山喬

杉山喬訪越のそもそものきっかけは、産業技術総合研究所(AIST)佐藤克哉さん、日本電気計器検定所(JEMIC)畠山さん(6月末退職)たちと、飲み屋でベトナムの話題になったこと。ぜひ行ってみたいとの皆さんのご意見の下、当初は昨年4月に行く計画をたてました。しかし、我々3人以外は仕事などの関係で難しいとのご返事で、いったんは計画を諦めました。
 ところが、その後、定年退職ご苦労様会で、製品評価技術基盤機構(NITE)認定センター次長石崎さんからJICAプロジェクト(ベトナム基準認証制度運用体制強化)のチーフアドバイザーとして3年程ハノイに滞在されることをお聞きしました。また、その後の石崎さんからのメールで、落ち着いたら来てもいいよ、とのご連絡をいただき、図々しい我々はすぐさま計画をたて、計量仲間に声をかけました。
 しかし、前回同様皆さんご多忙とのことで、結局我々3人以外には、リオン(株)の吉川さん、蓮見さんが仕事を兼ねて参加し、10月8日〜12日の3泊5日で行ってきました。
 ベトナムでの3日間の滞在で一番印象に残ったところは、船の中で宿泊したハロン湾です。中国との国境近くにあるハロン湾は、ベトナムきっての景勝地の一つで、世界遺産に登録されてからは観光客が年間200万人も訪れているそうです。船上から眺める静かな海面、そして無数の島々――自分は仕事から離れてこの地に来たのだ、という何とも言えない開放感に浸りました。また、船上から眺める日没の風景はあまりに美しく、海面に映える赤い帯と海に浮かぶ船、そして夕日に陰を落とす島々の間に沈んでいく真っ赤な太陽、その情景は今でもはっきりと浮かんできます。
 夜は甲板に出て、ビーチソファーで無数の星が輝きを放つ夜空を眺めていました。ベトナムの星は大変きれいに見えました。その光景は、田舎で過ごした幼年期、今にも降り注ぎそうな夜空一面の星々を眺めていた頃の記憶を蘇らせました。東京に住んでいる今では夢のような情景ですが。
 翌朝は日の出を見るために6時近くに起床し、日の出を待ちましたが、あいにくの曇り空、雲の間から時々太陽が見える程度でした。それでも、日の出の雰囲気は十分に味わうことができました。
 以上、ハロン湾での思い出に残ったその一部を述べましたが、ベトナムの印象はと申しますと、ハノイの街は活気に溢れており、経済発展は揺るぎないことを実感いたしました。驚いたのはバイクの多さです。交通ルールが暗黙の了解のうちにでき上がっているのか、渋滞の中にもバイク、車が微妙なルールを守りながら行き交っていました。とても我々には怖くて運転できないような高度なテクニックを使っての運転です。そんな中でも我々が滞在している間に交通事故は全く見かけませんでした。総じて綺麗な車両が多かったことがそれを物語っているように感じました。
 石崎さんご夫婦には大変お世話になり、すばらしい旅行ができたと感謝の気持ちでいっぱいです。また、ご一緒された皆さんとも気心の知れた仲での旅行で、思い出に残る5日間であったと思いました。

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