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 計量計測データバンク「日本計量新報」特集記事寄稿・エッセー>吉野博

日本計量新報 2011年8月14日 (2882号)掲載

体験活かして適管構築を

(株)大丸百貨店大丸東京担当計量士 吉野博

吉野博 40年余りの計量行政マン生活から、今春現在の職場へ移動しました。先輩計量士各位の身に余る“忠告”を、夢の胸ポケットにいっぱい詰めての出動でした。

 40年を振り返ると、法定計量は勿論のことですが計量の世界に関わる事象に興味を持ち続けておりました。
 その一例は、1993(平成5)年の計量法改正時における「電気計器」に関する立入検査権限の解釈とその検査の実行でした。当時は電力供給側から大きな反響がありました。そのために、1年後に通達見直しがされたことを思い出します。
 近年では太陽光発電に伴う電気計器の所有権が全国統一でないため、今後の適正計量指導方法に問題が生じないか指摘をいたしました。
 また昨年度は「スマートメーター」に関する委員会を1年間傍聴して計量法が経済産業省内でどのように理解解釈されているかお聞きする機会を得ましたことは、今後の計量に関わる多方面の時間の中で少しでもお伝えしていきたいと思います。
 振り返ってみると、私には「はかり」は当然のごとく付いてまわっております。しかし全てではありません。
 ほかにも脈流と水道メーターにおけるポス問題、燃料油メーターでの地方運輸局の認可とタクシーメーターの問題、質量計での人命に関わりのあった「もんめ」換算機能付の特定計量器の誤操作による事件などがありました。

 このような問題を通じて得た貴重な体験と先輩計量士から頂いた“忠告”を調和して、自分で構築した適正計量管理事業所を目指していきます。
 最後に、私の仕事上の趣味は「商品回収記事」の収集分析です。食品衛生上の問題から社告で商品回収記事を掲載することは多々紙面で見かけますが、計量器の不具合を筆頭に内容量に誤差を生じた「商品回収」も目につきます。
 その原因を考える時に計量士の職務も再考しなければならないと痛感しています。
 したがって趣味を適正計量管理事業所制度に活かすことが他の非適正計量管理事業所と差別化を図る近道であると確信しています。これが適管のメリットだ、と自分に言い聞かせています。

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