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水道メーターの種類
水道メーターは、計測原理、指示形態別で種類も多く、用途も多岐にわたっている。
計測原理別では、接線流羽根車式が約98%、軸流羽根車式が約1%の割合に分かれており、主に前者は一般家庭用に用いられ、後者は業務用など大口需要家との取引・証明用に用いられている。
(1)接線流羽根車式
接線流羽根車式は、水車と同じように羽根車へ直角に水を噴射させて回転させることにより、機械的に流量換算を行い表示するもので、構造が簡単、故障が少なく、価格が低廉なため、最も多く使用されている。計量室が外箱を兼ねているものを(イ)車箱型、別にしてあるものを(ロ)複箱型という。
最近では羽根車形状の改良や複箱の内側の計量室への入口形状に流体力学的カーブを採り入れて、より微流域の感度向上を図った水道メーターもできあがっている。
(2)軸流羽根車式
この水道メーターは、流水の速度から間接的に流量を測定する方式で、軸流羽根車式及び副管付水道メーターがある。これらは、主に中、大口径水道メーターとして用いられている。
軸流羽根車式は、スクリューと同じように羽根にねじれを与えて、回転軸と平行に水を流して、流量を計測する方式である。この回転軸が垂直のものを(ハ)縦型、水平のものを(ニ)横型と呼んでいる。
縦型は横型に比し、形状が複雑なため、流水抵抗は増大するが、微小流域における性能がよい。横型は、直管の形状と同一の円筒形をしているので、流水抵抗が少なく容量が大きいため、大容量用に使用される。
(3)電磁式
(ホ)電磁式は、水の流れに垂直に一定の強さの磁界をかけた時、生じる起電力が流速に比例することを利用して流量を求める方式で、絞り機構や可動部を全く必要としないため、幅広い分野で利用されつつある。
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