<参考表>知的基盤整備重点分野における2010年の目標(概要)

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 海外へのキャッチアップではなく真に創造的な研究開発を行うには、また、国際取引等において世界でもトップレベルの魅力ある事業環境を整備するには、知的基盤を海外に依存していては困難である。国際経済や研究開発のフロントランナーの一員として、創造的な技術革新を進め、ダイナミックに経済活動を繰り広げていくため、知的基盤整備について、分野ごとに機動的に対応し、世界のトップレベルである米国並み水準を2010年を目途に達成することを目指す。

重点分野

2010年の目標
計量標準・標準物質 物理系の計量標準およそ250種類程度、標準物質およそ250種類程度(現在の米国並み)を整備。
先端技術開発(超微細、超精密、超真空、超高温、高機能等)及び環境保全、安全等社会的課題への対応に必要なものに重点化。
化学物質安全管理基盤 米国に比しても遜色のない世界最高水準として、約4000物質に相当する規模の詳細な情報のデータベースの整備を目指す。
単に登録物質数を増やすのではなく、むしろデータの内容を重視した精度の良い詳細データ(物理的科学的性状・環境中運命のほか、生態毒性・急性毒性・変異原性毒性・生殖毒性等の毒性に関する詳細データ)を4000物質程度整備することによって、量と質の総合的な観点から世界最高水準を目指す。
人間生活・福祉関連基盤

世界にも希な高齢化の急速な進展にかんがみ、現在の米国並みを上回る寸法・形態:2万人、動態、視・聴覚:4千人規模のデータベース整備を目指す。

高齢化の進展、安全・安心の確保といった社会的要請、ユーザーニーズに応じた質の確保、更には新規市場の創出につながる計測技術の先端性等に応じて重点化。
生物資源情報基盤 現在の米国最大解析機関(JGIやMIT)並の数百Mbps/年程度の解析体制の整備を目指す。
現在の米国並みの微生物10万株程度の生物資源の提供体制の整備を目指す。
材料関連基盤 材料物性データベースの規模で現在の米国並みの100万件程度を目指す。

新材料・先端材料の基礎的物性、従来材料も含め、ライフサイクル・アセスメント(LCA)に必要なライフサイクルを通しての環境負荷特性等社会的要請に基づくものに重点化。

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