参考資料11
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一般的に、高等生物では、遺伝子密度(全体のうち遺伝子部分)が低く(ヒトは5%)、単細胞生物では遺伝子密度が高い(微生物は約90%程度)。
したがって、
@微生物等解析する場合⇒全ゲノムを解析して、遺伝子を一気に解析した方が効率的
Aヒトゲノムを解析する場合⇒全ゲノムよりcDNA(5%)のみを解析した方が効率的
<参考>
完全長cDNA:遺伝子部分に相当する塩基配列をそのままの完全な状態で取得できたものを完全長cDNAという。完全長cDNA取得の技術は、我が国では既に確立されており、欧米に対して技術的優位性を持っている。
SNP(単一ヌクレオチド多型)とは、人種・個人・疾患の有無等によりゲノムDNAの同じ部分の塩基配列が異なることをいう。ヒトの多様性は、この違いの組み合せによって生ずる。SNPはそれ自身が遺伝子発現産物の質・量的な変化をもたらし、診断・治療のターゲットとなり得るほか、個々には目に見える変化をもたらさなくても、ゲノム解析を進めるうえで重要なマーカーとして活用される。
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ヒトゲノムの約300〜500塩基対にひとつの割合でSNPが存在する。約30億塩基対のヒトゲノム全体としては、約600万〜1000万個のSNPが存在する。