JCSSトップページ>>メジャーテックツルミ 事例紹介 京浜工業地帯を創った男

株式会社メジャーテックツルミ
<JCSS登録番号:0244>

京浜工業地帯を創った男

http://www.measure.co.jp/img/keihin_img01.jpg東京都から神奈川県の川崎市、横浜市にかけて広がる京浜工業地帯は、事業所数、従業者数とも日本一の規模を誇ります。巨大な消費市場と原料・製品の輸出入に便利な東京港、川崎港、横浜港を有し、鉄鋼や機械、化学などの重化学工業から食品、繊維などの軽工業まで、あらゆる分野の企業が集まっています。近代から現在にいたるまで、この一帯が日本の産業を牽引してきました。この広大な工業地帯は国が作ったものではありません。一人の民間人が自分の半生を賭けて実現させた事業です。その人物の名は、浅野総一郎。

富山で生まれた浅野は15歳で初めての商売を興し、次々と新しい商売に手を出しますがことごとく失敗します。借金に追われるようにして24歳で上京。無一文から始めて数々のアイデアで成功を重ね、セメント事業などで財をなします。そして、念願であった海運業を興すため欧米に外遊。旅先で見た欧米諸国の港湾の発達ぶりに驚愕した浅野は、帰国してすぐ東京横浜間に港湾機能を持つ工業用地を造成する計画に取りかかります。

「港のない都市など、玄関のない家と同じだ」と周囲に説いて回り、東京都、東京市、神奈川県と再三にわたって埋め立ての許可申請をしますが、あまりにも広大な計画のためどこも認可されません。しかし、浅野は持ち前の粘り腰で「鶴見埋立組合」を設立、ようやく認可が下りて鶴見地区で東京湾の埋め立てを開始しました。そして、着工から15年の年月をかけて昭和3年に埋め立て事業が完成します。埋立地には大手企業の工場が建ち並び、浅野自身も数々の工場を設立。欧米の港湾を初めて目にしたときから数えて実に40年、鶴見の地で京浜工業地帯が産声を上げました。鶴見は京浜工業地帯発祥の地なのです。

メジャーテックツルミの創業者、横須賀良助は日本鋼管で長く働いていました。工場での勤務経験から「工場の気持ちになってはかりをメンテナンスしてくれる会社がない」と、昭和39 年に鶴見産業株式会社(現株式会社メジャーテックツルミ)を設立しました。日本鋼管の創業者は白石元治郎、浅野総一郎の娘婿に当たります。

日本一の工業地帯の礎を築いた浅野総一郎から、そこの工場を陰で支えるメジャーテックツルミ横須賀良助まで、「鶴見」という名の1本の線がつながっています。それぞれ「京浜工業地帯を創った男」「京浜工業地帯を陰から支えた男」として、京浜工業地帯を盛り上げていくという熱い思いでつながっていたのです。

そして、現在でもメジャーテックツルミには「工場の立場になって考えられるメンテナンス屋でありたい」という創業者の決意が脈々と受け継がれています。社屋は川崎の地にありますが、社名からは「ツルミ」の名前を外していません。それは、鶴見が京浜工業地帯発祥の地であること、そして、京浜工業地帯を盛り上げていくという先人たちの決意を忘れないためなのです。
 

事例紹介

メジャーテックツルミにはさまざまな業種の工場から工業用はかりに関する相談が寄せられます。50年にわたって工場からの相談を受けてそれを解決してきたわけですから、はかりに関しての相当な数の解決策、アイデア、ノウハウがストックされています。現場担当者にとっては頭を抱える問題も、メジャーテックツルミならすでに解決済みのものがあるかもしれません。また、たとえまだ解決していない問題だったとしても、必ず解決策にたどり着いてみせる、という経験に裏打ちされた自信があります。ほんの少しですが、いくつかの事例をご紹介します。

棚卸しの時間の効率化を実現 - 大型カウンティングスケール

大型カウンティングスケール
工場では、ひとつの部品が数百個、数千個もあるような場合、一個ずつ数えていると人的コストがかかり過ぎるという問題があります。棚卸しをおこなう際にはかりを使ってスピーディーに出来ないか?という相談がありました。

メジャーテックツルミがオーダーメイドで開発した大型カウンティングスケールは、部品の重量をもとに全体の計数を行います。数個の部品を計量して重量を登録した上で、その部品を計量機器に載せることで、計量器の上に何個部品があるかが表示される仕組みになっています。これなら、棚卸しもスピーディかつ正確に。しかも、はかりはフォークリフトで移動出来るようになっているので、使わないときに収納しておけるだけでなく、複数の現場で使用することも可能です。

 

独自システム構築で業務効率アップ - パソコンとの連動カスタム

パソコンとの連動カスタム
「計量結果を最初からエクセルで読み書きする」「現場に行かずはかりをコントロールしたい」「複数のはかりの計量結果をパソコンで一括管理したい」などデータ管理の要望は多岐に渡ります。計量器とパソコンを上手く連動させたいけれども、イメージ通りの既製品はなかなか見つかりません。

メジャーテックツルミは、既存のシステムを改造したり、オリジナルのシステムを構築することで、パソコンとの連動に関する数々のご要望にお応えしてきました。まずはお問い合わせいただき、どのような仕組みにしたいかお話ください。

 

 

人件費480万円削減 - 炭酸ガスの充填機をオーダーメイド

炭酸ガスの充填機をオーダーメイド
ある工場から「人件費を抑える提案をしてほしい」と言われました。生産ラインを分析していて注目したのは、この工場の液化炭酸ガスの充填機。現状では2人の作業員が従事しています。

はかりをデジタル化することで、これまで作業員が目分量、手作業でやっていたことが自動で充填できるようになるので、1人の作業員で対処できるようになりました。人件費1人分で1ヶ月あたり40万円×12ヶ月、年間で480万円のコストカットが実現しました。また、単に自動充填できるだけでなく充填スピードも上がったので、業務効率化も同時に実現したのです。

 

 


 

脱輪防止システム - 計量ミスが激減しクレームゼロに

計量ミスが激減しクレームゼロに
トラックスケールから車輪がはみ出たまま伝票を発行してしまう計量ミスの事態を防ぎたい、という相談がありました。無人でドライバーに一任して伝票を発行するようなトラックスケールの場合、タイヤの一部がトラックスケールからはみ出し脱輪したままで伝票発行処理をしてしまうことがあります。特に、トラックスケールが小さかったり、トラックスケールが車を入れづらい場所にあったりすると、計量ミスはより多発します。
脱輪による計量ミスを防ぐために、既存のトラックスケールに脱輪検出機能を追加しました。光電センサーで車両がトラックスケールからのはみ出しを検出、正しくはかりに乗っていない場合はブザーを鳴らし伝票を発行できないようにして確実に計量できるよう改造しました。これで脱輪による計量ミスで発生していた余計な伝票処理やクレームへの対応から解放されるようになりました。

 


 

 
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