2000年7月9日(2361号)

東北・北海道と中部7県の計量ブロック会議開催

 地方の計量協会等計量関係の夏のブロック会議の季節を迎え、今週の十三日には東北北海道計量大会と中部七県計量協議会が開かれる。東北北海道計量大会は第三十九次東北六県北海道計量協会連合会総会とともに、札幌市定山渓の万世閣ホテルミリオーネを会場にして開かれる。中心議題は地方計量協会の組織・財政・事業の強化と新発足した(社)日本計量振興協会の地計協支援事業に期待するというもので、計量法の販売事業規制の変更に伴い組織弱体にあえぐ地計協の悲鳴が聞こえる中で、計量協会が本来の業務を全うするためには何が必要かを真剣に議論することになる。中部七県計量協議会は計量協会と計量管理関係の二つの地域会議を一つにして開催されるようになったもので、計量士の馬場文平氏の「新しいJCSS制度について」と題する計量管理事例の発表がある。また協議議題は「計量管理普及活動の活発化について」。

 二つのブロック会議とも宿泊後、翌日は視察を行う。東北・北海道会議では小樽運河を中心に視察する。中部七県会議は福井県敦賀市にある日本原子力発電(株)敦賀発電所を視察する。

 計量の夏のイベントとして定着している東北・北海道および中部七県の計量ブロック会議が七月十三日、十四日の両日、北海道札幌市と福井県芦原町で開かれる。

 東北・北海道の会議は三百名を超える参加者を集める予定であり、また中部七県の会議も二百規模になるもようだ。
 二つの会議はともに計量に関係する製造・修理・販売あるいは計量証明事業者ならびに計量士のほか、計量管理従事者などが一堂に集い、計量事業の発展を通じて社会貢献すべくその道を探るべく協議するものである。また遠隔地の同業の人々との交流は明日への励みにもなるため、夏も楽しい旅行としても意味づけられている。


(株)島津製作所が製造・流通のはかり分野に進出、高精度なロードセル式台はかりを発売

 (株)島津製作所(京都市中京区西ノ京桑原町一、Tel075−823−1110、矢嶋英敏社長)は、高精度で使いやすさを追求したロードセル式電子台はかりLDSシリーズ十六機種を発売し、生産・物流などの現場向け電子台はかりの分野に進出する。
 ロードセル式台はかりは、荷重による電気抵抗の変化を利用した抵抗線ひずみ計式荷重変換器であるロードセルを用いた電子はかり。メーカーの製造ラインや梱包作業の現場、輸送・流通現場などで需要が多く、国内の市場規模はこのクラスで約二十五億円と推定されている。
 同社は、これまで高分解能な電磁力平衡方式の電子台はかりを主に研究開発分野向けに供給してきた。今回新たにロードセル式の電子台はかりをラインアップに加え、市場規模の大きい生産・物流分野などの現場の需要に応える。
 LDSシリーズは、ひょう量三〇〜一五〇kg、最小表示五〜五〇gの全十六機種で、新開発のディジタルフィルターの採用により、ロードセル式で最高の分解能(ひょう量の一万五千分の一)を実現した。小形計量の部品の計測に対応する。また、台はかりで初めて時計機能を内蔵し、GLP、GMP、ISO九〇〇〇に対応した感度校正データが自動的に日時入りでプリンタに記録できる。
 同シリーズはインターフェースや取り込み用ソフトウェアなしで、測定データをウィンドウズのアプリケーションに直接取り込める機能を備え、データ処理が多様におこなえる。
 その他に、@バックライト付で首振り可能な見やすい大型液晶表示器を搭載、Aプリンタ一体型で省スペース、B乾電池で作動し使用場所を選ばない、など使いやすさを追求した設計が特長。
 同社は、同装置の市場投入により、一年後にロードセル式電子台はかりの分野での市場占有率二〇%をめざす。
【価格】八万八千円〜十一万八千円


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