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 2003年3月9日(2481号)


■第53回計量士国家試験は3月2日実施−全国9会場で合格率20%の難関に挑む−受検者数は年々増加 合格者の発表は5月末の予定

 毎年1回、3月の第一日曜日に実施されている計量士国家試験(第53回)が、3月2日(日)午前9時20分から、東京の早稲田大学をはじめ全国9会場で一斉に実施された。東京会場は前日の冷たい雨が去って晴天となり、試験開始一時間前にもかかわらず地下鉄早稲田駅からは人の波が続いていた。受験資格は特に制限がないため幅広い年齢の人々がみられ、会場内では試験時間ぎりぎりまで参考書を目にする人が多かった。

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 今年の出願者は去年より1483名多い12271名。試験区分別では環境計量士の出願者数が特に増え、濃度関係の出願者数8444名、騒音・震動関係が2405名一般計量士が1422名であった。試験当日の受験率は次号以下。

 合格発表は5月末の予定で、本紙上及び計量計測データバンクのほか官報及び経済産業省ホームページ(http://www.meti.go.jp)に掲載される。昨年実施の計量士国家試験は合格率が環境(濃度関係)15・8%、環境(騒音・振動関係)18・5%、一般計量士24・1%だった。実施年によって増減があるが、合格率はだいたい15%から20%程度であり、難しい資格試験のひとつである。

 計量士制度は計量法第122条以下で規定されているもので、経済取引の発達、産業技術の進歩等これらに関して要求される計量技術が高度化・専門化するようになったことを踏まえ、専門の知識と技能を有する者に対して一定の資格を与え、計量器の自主的管理を推進し、適正な計量の実施を確保することを目的としている。計量士になるには国家試験を受験するほかに、(独)産業技術総合研究所計量研修センターに入所して所定の教習を修了する方法がある。一般計量教習、特別講習を受講する必要があるので約5ヶ月間かかる。

 2003年3月9日(2481号)

 

 ■MLAP認定事業者


 (独)製品評価技術基盤機構は、計量法の特定証明事業者として次の通り認定した。 

 事業所名、認定番号、所在地、認定の区分、有効期限の順。

【1月16日】
◇(株)日本総合科学環境技術センター=N−0052−01、広島県福山市箕島町南丘399−46、大気中のダイオキシン類・水又は土壌中のダイオキシン類、平成18年1月15日◇(株)日鐵テクノリサーチ関西事業所=N−0053−01、大阪府堺市築港八幡町1、同、同◇日本環境(株)東京事業所=N−0054−01、東京都江戸川区船堀5−11−19、同、同◇(株)九州環境指導センター=N−0055−01、福岡県福岡市博多区博多駅南5−8−17、同、同◇(株)明電舎沼津事業所=N−0056−01、静岡県沼津市沢田146−6、同、同◇(株)イズミテック=N−0057−01、愛知県豊橋市高師町字北新切267−5、同、同◇(株)日本紙パルプ研究所=N−0058−01、茨城県つくば市東光台5−13−11、同、同◇石川島検査計測(株)金沢事業所=N−0059−01、神奈川県横浜市金沢区福浦1−9−4、同、同◇(財)ひょうご環境創造協会=N−0060−01、兵庫県神戸市須磨区行平町3−1−31、同、同
(8面へつづく)

 2003年3月9日(2481号)

 

■角度の標準供給開始

 経済産業省は、計量法トレーサビリティ制度の角度の標準供給を開始した。2月14日付の官報で告示したもの。また、流速の校正対象の追加と電気等の校正範囲の拡大も告示した。告示の概要は次のとおり(◇特定標準器による校正等を行う者▽特定標準器による校正等を行う計量器又は標準物質▽特定標準器による校正等に用いる特定標準器等又は特定標準物質▽計量器の校正等に用いる計量器又は標準物質の校正等の期間、の順)。

 (独)産業技術総合研究所▽ロータリーエンコーダ▽角度測定装置であって、(独)産業技術総合研究所が保管するもの▽2年

 (独)産業技術総合研究所▽超音波流速計であって、校正範囲が0・05メートル毎秒以上40メートル毎秒以下のもの▽気体流速校正設備であって、(独)産業技術総合研究所が保管するもの▽2年

 (独)産業技術総合研究所▽キャパシタであって、周波数が1592ヘルツの場合において、静電容量が10ピコファラド又は1000ピコファラドのもの▽キャパシタンス測定装置であって、(独)産業技術総合研究所が保管するもの

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