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    2004年8月1日(2548号)


■【計販連が04年度総会開く】計量器コンサルタント制度普及の要望も 計量器販売事業者のための資料作成

 全国計量器販売事業者連合会(岩下貞治会長)は2004年度通常総会を、北海道札幌市のジャスマックプラザホテルで開催した。総会は、2003年度事業報告案、同収支決算書案を原案どおり承認、04年度事業計画案、同収支予算書案を可決した。同会は04年度事業の柱として、@計量法特定計量器検定検査規則のJIS化への対応、A販売事業者のための資料作成、B会員表彰制度の充実、をあげている。

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 全国計量器販売事業者連合会(計販連)は全国各地の有力な計量器販売専業者等で組織されている全国組織で、計量計測機器の流通に大きな影響力をもっている。

 1960年に創立。専業卸売事業者を中心に組織されており、専門性を活かして顧客(ユーザー)への的確なアドバイスや、使用目的に合致した計量器を提供することなどにより、適正な計量の実施のために重要な社会的機能を果たしている。

 また計量行政や計量制度に関して、販売者と計量器使用者の意見を反映させるようつとめている。そのために販売事業者自身の知識や技術の習得に力を注いでおり、計量器の販売に必要な知識を有するものに与えられる資格である「計量器コンサルタント制度」の普及拡大にも力を入れている。

 04年度の重点事業の一つである検則のJIS化に関しても、これまで岩下会長が関わって販売事業者の立場から意見を述べてきた。同会はこの動向にも注目し、情報提供をはかっていくことにしている。

 旧(社)日本計量協会(現(社)日本計量振興協会)が94年に作成した教本「計量器販売事業者の知識」が改訂時期にきている。会員からの要望も聞き、販売事業者に役立つ資料を作成することにしている。

 総会では「計量器コンサルタント制度」の普及拡大は計販連そのものを広めることにもつながる重要な事業であるとし、制度のいっそうの普及に向けて日計振へ強く働きかけてほしいとの要望も出た。

 来賓として渡部正治(社)北海道計量協会事業課長が出席した。

  2004年8月1日(2548号)


<国際
度量衡委員会> 委員長にエルンスト・オットー・ゲーベル氏就任

 7月1日にロンドンの英国物理学会で国際度量衡委員会事務局の会合があった。同日をもって、国際度量衡委員長がフランスのジャン・コヴァレフスキー(J.Kovalevsky)氏からドイツのエルンスト・オットー・ゲーベル(E.O.Goebel)氏に正式に交代した。この交代はコヴァレフスキー氏が同日をもって国際度量衡委員会から引退したためで、後任の委員長の選出は昨年10月の国際度量衡総会直後の国際度量衡委員会で決定されていた。

ゲーベル氏略歴 
 
1946年ドイツのゼールバッハ生まれ。ゲーテ大学を経て、70年フランクフルト大学で修士、73年シュツットガルト大学で博士号を取得、79年まで同大学助教授、80年からマックスープランク固体物理研究所研究員、85年マールブルグのフィリップス大学教授、95年から国立物理工学研究所(PTB)所長。専門は半導体物理およびレーザ分光特にフェムト秒レーザなど。

 前任のコヴァレフスキー氏は84年から国際度量衡委員、秒の定義に関する諮問委員会委員長、国際度量衡委員会幹事を歴任後、96年から委員長を務め、相互承認取り決め(MRA)の実現など多くの業績を残した。

     2004年8月1日(2548号)

 

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