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2007年5月27日 (2676号)

エー・アンド・デイの平成19年3月期
前期比売上11・3%増・純益21・3%増、営業利益は減益

今期は売上げ420億円を目指す

(株)エー・アンド・デイ(東京都豊島区東池袋3−23−14、古川陽社長)は、平成19年3月期の連結決算を発表し、売上高は34,767百万円と前年同期比3,541百万円(前年同期比11.3%増)の増収となり、営業利益は3,342百万円と前年同期比5百万円(同0.2%減)の減益、経常利益は3,418百万円と前年同期比225百万円(同7.1%増)の増益、当期純利益は2,348百万円と前年同期比412百万円(同21.3%増)の増益となった。


エー・アンド・デイグループは、海外生産の強化等コスト改善を進めるとともに、伸張を続けてきたロシアでの販売については、現地資本の代理店から子会社にシフトし事業拡大への布石を打つ等、業績向上に努めてきた。また、市場シェアの拡大、新規市場の獲得等を目指して、新製品・新技術の開発に一層注力してきた。その結果、平成19年3月期の売上高は34,767百万円と前年同期比3,541百万円(前年同期比11.3%増)の増収となり、営業利益は3,342百万円と前年同期比5百万円(同0.2%減)の減益、経常利益は3,418百万円と前年同期比225百万円(同7・1%増)の増益、当期純利益は2,348百万円と前年同期比412百万円(同21.3%増)の増益となった。

事業の種類別セグメントの業績

【計測・計量機器事業】 

新規事業のDSPシステムは、自動車産業を中心に市場開拓を進めていたが、平成19年3月期は前期のような大型案件がなかった事もあり、前期実績を上回ることができなかった。一方、既存事業に属する計量機器や試験機は景気回復の影響もあり設備投資が堅調で、電子天びん等の計量機器に加えて、新製品の試験機RTCシリーズは生産が追いつかない状況もあったが、産業機器組み込み用のロードセル等計量コンポーネントについては、頭打ちの傾向となった。

経費面においては、先端技術による新たな市場創出を目指すDSPシステムを中心に、開発投資を増強。米国子会社ADT社との共同開発に加え、ドイツIAV社との協同開発も開始し、日米独の3極による開発で事業展開の早期化を図った。その結果、計測・計量機器事業全体の売上高は19,868百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は1,207百万円(同48.2%減)となった。

【医療・健康機器事業】 

家庭用血圧計においては、ロシアでの販売を現地代理店から100%出資の子会社ADR社に変更、前期を上回る生産・出荷の状況が続き、ロシア国内販売をグループ内に取り込んだ事もあり大きく業績を伸ばした。また、医療機器においては、昨年4月、事業運営体制を刷新するべくME事業本部を設置し、開発及び営業要員の増強等を行い、事業拡大のためのインフラ整備に努めたが、厳しい状況が続いた。その結果、医療・健康機器事業全体の売上高は14,899百万円(前年同期比30.1%増)、営業利益は3,284百万円(同58.7%増)となった。(次号へつづく)

2007年5月27日 (2676号)

齊藤勝夫氏

千葉県計量協会会長・千葉県計量士会会長の齊藤勝夫氏が5月17日、病気のため死去した。81歳。

通夜は5月23日、葬儀・告別式は5月24日に、千葉県船橋市の馬込斎場で執りおこなわれた。喪主は、夫人の和子さん。

齊藤氏は計量行政に関して多大の貢献をした。1963(昭和38)年、70(昭和45)年と2度にわたって千葉県計量検定所長を務め、千葉県の計量行政の確立と進展に尽くした。千葉県東葛飾支庁長や流山市助役を務めるなど、広い知見を持ち計量の範囲を超えて行政全般で指導力を発揮した。計量行政審議会の専門分野の委員として活躍した。78(昭和53)年には団長として独仏英伊スイス5カ国の計量制度を調査した。

千葉県計量協会会長・千葉県計量士会会長として千葉県の計量業界の発展に尽くしたほか、(社)日本計量振興協会の常任理事として、会費改定問題の検討なども含め計量業界の団結の促進と発展に力を注いだ。

勲5等雙光旭日章(99年)を受章したほか、千葉県知事表彰(72年)、通商産業大臣表彰(80年)、計量賞(78年)など多数受賞している。

『日本計量新報』紙上に、日本の計量行政の歩みと今後のあるべき姿も見すえた「私の履歴書」を連載中だった。


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