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日本計量新報 2008年2月10日 (2710号)

売上げ増も純益は2割減
エー・アンド・デイの第3四半期報告

(株)エー・アンド・デイの平成20年3月期第3四半期の財務・業績状況が出た。同期の売上高は26、587百万円(前年同期比7.1%増)となったが、新規事業の早期立ち上げを目的とした研究開発費が増加したことにより営業利益は2、280百万円(同0.7%増)にとどまり、為替差益の減少(前年同期比158百万円減)及び開発助成金が当四半期になかったことにより経常利益は2、007百万円(同12.6%減)、四半期純利益は1、285百万円(同19.9%減)となった。エー・アンド・デイでは、今期も新市場の開拓を積極的に推進するとともに、顧客重視の営業活動を全面的に展開し、顧客信頼度・満足度を高めると同時に、新規事業においては、新技術を応用したシステム製品の開発に努め、デモンストレーションなどを通して顧客への浸透を図った。一方、既存事業においては、新製品を積極的に市場投入し、製品ラインナップの充実をはかり拡販に注力した。


計測・計量機器事業

平成20年3月期第3四半期の計測・計量機器事業では、既存事業に属する計量機器や試験機においては、企業の設備投資が堅調に推移していることから売上は概ね順調に推移した。しかし、新規事業である計測・制御・シミュレーションシステム(DSPシステム)は、新製品のORION(適合支援自動計測ソフトウェア)やRR−CDなどの試作機によるデモンストレーションを積極的に行い、顧客からの高評価は得ているものの、顧客における製品評価および予算手当等に予想以上の時間を要していることから正式受注には至らず、結果として売上に寄与することはできなかった。また、半導体露光装置関連製品については、半導体メーカーの半導体製造装置への投資抑制の影響もあり、売上を維持することができなかった。

営業費用については、既存事業では海外生産の強化による製品原価低減等を行ったが、新規事業の早期立ち上げを目的として先行的な開発投資を継続していることから増加となった。その結果、計測・計量機器事業の売上高は13、549百万円(前年同期比7.4%減)、営業損失は187百万円(前年同期は972百万円の利益)となった。

医療・健康機器事業

平成20年3月期第3四半期の医療・健康機器事業は、家庭用血圧計においては、前期に子会社化したロシア現地法人の効果により売上は順調に推移していたが、足元では市場競争の激化により売上の伸びは鈍化してきている。また、医療機器においては、全自動血圧計の好調もあり売上は堅調に推移した。営業費用については、家庭用血圧計の生産工場である中国現地法人において、部品の内製化等によるコストダウンに努めたが、原油価格高騰にともなう原材料価格上昇や米ドルに対する人民元の切り上げなどにより生産コストの増加があった。その結果、医療・健康機器事業全体の売上高は13、037百万円(前年同期比28・0%増)、営業利益は3・481百万円(前年同期比61.2%増)となった。

平成20年3月期第3四半期における総資産は前連結会計年度末と比較して609百万円減少し、46、143百万円となった。これは主に受取手形及び売掛金残高の減少によるものである。また、純資産は前連結会計年度末と比較して969百万円増加し、20、588百万円となった。これは主に利益剰余金の増加によるものである。

日本計量新報 2008年2月10日 (2710号)

第6回全国計量士大会

2月22日(金)、東京のホテルインターコンチネンタル東京ベイで
計量士の資質向上と業務拡大を考える

(社)日本計量振興協会(日計振、飯塚幸三会長)は第6回全国計量士大会を、2月22日(金)、東京都港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイで開催する。

第6回となる今大会は、基調講演のほか、計量士の資質向上に関する状況を報告、業務拡大に関する事例を発表するとともに、計量士の将来展望についてフリーディスカッションする。基調講演は日本計量史学会会長で元日本計量士会会長の蓑輪善藏氏。演題は「計量士の沿革と今後のあり方」。交流を深めるために懇親会も開く。状況報告では、1月22日(東京)と1月28日(大阪)で、計量士の資質向上のために実施した計量士技術講習会(リフレッシュ基礎コース)も報告される。

全国計量士大会は、日計振の計量士部会・運営委員会が企画立案し、計量制度の変化や技術革新に関わる最新情報を参加者に提供するとともに、相互の情報交換の場を設け、計量士の資質と地位の向上を支援することを目的として毎年開催している。

【日時】2月22日(金)、13時30分〜18時30分

【場所】「ホテルインターコンチネンタル東京ベイ」5階ウィラード(東京都港区海岸1−16−21、電話03−5404−2222)

【プログラム】◇開会(13時30分〜)◇主催者挨拶=飯塚幸三(社)日本計量振興協会会長◇来賓挨拶=岡村雄治経済産業省計量行政室長◇基調講演=「計量士の沿革と今後のあり方」蓑輪善藏◇意見交換1.状況報告=▽計量士の資質向上に関する状況報告(1)計量士技術講習会の実施について(研修委員会委員長横尾明幸)(2)計量士の将来像について(神奈川県計量士会小野威)▽計量士の業務拡大に関する事例発表(1)百貨店における食品品質表示点検(埼玉県計量士会恵田豊)(2)ISO9000対応業務等(愛知県計量士会日高鉄也)2.フリーディスカッション=メインテーマ「計量士の将来展望」、サブテーマ「計量士の資質向上及び業務拡大」、コーディネーター=大阪計量士会吉川勲◇懇親会=17時〜18時30分

【問い合わせ先】(社)日本計量振興協会事業部=〒162−0837、東京都新宿区納戸町25−1、電話03−3269−3259、FAX03−3268−2553、電子メールjigyo@nikkeishin.or.jp


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