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日本計量新報 2009年6月21日 (2778号)

4月の計量計測機器生産額
電気計測器151億円、分析機器102億円

ガスメータは増、主要機種軒並み減

 経済産業省が6月12日に公表した2009年4月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額はおもなところを見ると、前年同月比で電気計器2・7%減、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)56・6%減、半導体・IC測定器81・8%減、工業用計測制御機器20・6%減、医用測定器15・5%減、工業用長さ計50・5%減、ガスメータは8・7%増、工業用計重機40・3%減、精密測定機(光学測定機を含む)58・5%減、分析機器32・0%減、試験機2・1%減である。ガスメータを除く計量計測機器の主要機種は軒並み減少した。例年4月は3月に比べて生産金額は少なくなるが、今年は落ち込みが大きい。

   

 


生産指数は、電気計測器32・1、計測機器69・7

2005年を100とした機械工業業種別生産指数をみると、電気計測器の4月は原指数32・1、前年同月比48・8減、季節調整済指数38・9、前月比10・8減、計測機器は原指数69・7、前年同月比37・5減、季節調整済指数75・6、前月比0・5増。

生産能力指数は、電力量計は原指数97・6、前年同月比0・0、工業用計測制御機器は原指数101・5、前年同月比4・0増、ガスメータは原指数92・1、前年同月比0・0。

電気計測器生産額は前月比53・0%減

電気計測器の09年4月の生産額は機械統計確報では151億4300万円である。前月比は、53・0%減。

電気測定器は50億円

4月分確報によると電気測定器の生産金額は49億9100万円。
 電気測定器の内訳を見ると、電圧・電流・電力測定器は4億4500万円、波形測定器2億7600万円、無線通信測定器5億4400万円、回路素子・材料測定器1億2300万円、伝送特性測定器1億5100万円、光測定器2億5300万円、測定用記録計・データ処理装置2億7500万円、その他の電気測定器15億6200万円である。

半導体・IC測定器は14億円

生産金額で電気測定器の27・3%を占める半導体・IC測定器は09年4月は、生産金額は13億6200万円(81・8%減、以下カッコ内は前年同月比)となった。前月比では53・7%減。2008年4月には74億6800万円だったので大幅に減っている。

工業用計測制御機器は73億円

電気計測器の工業用計測制御機器は72億6400万円(20・6%減)である。前月比では61・8%減。内訳は、プロセスオートメーション用計測制御機器71億5000万円、ファクトリーオートメーション用計測制御機器は1億1400万円となった。

電気計器は2・7%減

電気計器は28億8800万円(2・7%減)。内訳は、指示計器が3億4600万円、電力量計が25億4200万円。

放射線測定器は3億円である。

環境計測機器は13億円

環境計測機器は12億7900万円。

医用測定器は15・5%減

医用測定器は61億7900万円の生産で前年同月比15・5%減である。前月比32・4%減。数量は51万4568台(6・5%減)、前月比24・1%減。

精密測定機器は42億円

精密測定機器は42億1300万円(55・9%減)。

内訳は、工業用長さ計(ゲージ、ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ)が15億5800万円で前年同月比50・5%減。前月比で11・6%減となった。生産数量は25万5483個(48・8%減)。

精密測定機(光学測定機を含む)は、26億5500万円で前年同月比58・5%減。前月比では29・5%減。生産数量は8262台(68・1%減)。

積算体積計は74億円

積算体積計の09年4月の生産金額は、73億5100万円。このうちガスメータは54億1700万円で前年同月比8・7%増。生産数量は53万7491個(8・0%増)。その他の積算体積計を見てみると、水道メータは11億400万円。積算式ガソリン量器は8億3000万円。

圧力計(アネロイド形)は、7億3400万円。生産数量は50万2742個である。

業用計重機は16億円

工業用計重機は15億5600万円(40・3%減)。前月比で45・2%減。生産数量は1012台(34・8%減)。

分析機器は32・0%減

分析機器は101億9500万円で前年同月比32・0%減である。前月比では34・7%減。生産数量は1万9190台(26・3%減)。

内訳は、光分析機器14億5600万円、電磁気分析機器(X線解析装置を除く)18億500万円、クロマト・分離・蒸留機器15億5900万円、その他の分析機器53億7500万円。

試験機は2・1%減

試験機は16億3600万円(2・1%減)となった。前月比では58・5%減。生産数量は235台(53・9%減)。

内訳は、材料試験機5億5100万円、動的試験機・構造物試験機10億8500万円。

測量機器は9億円

測量機器は9億300万円。前月比は38・1%増である。数量は4801個。

内訳は、トランシット・レベル(水平器・ハンドレベルを除く)1億6400万円、光波測距儀は7億3900万円である。

日本計量新報 2009年6月21日 (2778号)

人事異動
経済産業省 知的基盤課計量行政室

【転入】調整係長田中達(たなか・とおる) (大臣官房秘書課) (6月15日付)

【転出】監物英樹(製造産業局航空機宇宙産業課へ) (6月1日付)

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