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日本計量新報 2009年7月19日 (2782号)

5月の計量計測機器生産額
電気計測器182億円、分析機器101億円

半導体・IC測定器は前年比81.2%減
ガスメータを除き、軒並み減

経済産業省が7月13日に公表した2009年5月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額はおもなところで前年同月比で増えたのは、ガスメータ2.3%増である。減ったのは、電気計器10.1%減、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)53.9%減、半導体・IC測定器81.2%減、工業用計測制御機器23.0%減、医用測定器21.0%減、工業用長さ計61.6%減、工業用計重機26.7%減、精密測定機(光学測定機を含む)67.2%減、分析機器24.8%減、試験機26.9%減である。


生産指数は、電気計測器35.2、計測機器69.2

2005年を100とした業種別生産指数(付加価値額ウェイト)をみると、電気計測器(ウェイト75.0)の5月は原指数35.2、前年同月比48.5%減、季節調整済指数39.7、前月比2.1%増。計測機器(同80.7)は原指数69.2、前年同月比32.9%減、季節調整済指数80.3、前月比6.2%増。

生産能力指数は、電力量計(ウェイト12.3)は原指数97.6、前年同月比0.0%、工業用計測制御機器(同89.9)は原指数101.5、前年同月比4.0%増、ガスメータ(同23.3)は原指数92.1、前年同月比0.0%。

電気計測器は45.3%減

電気計測器の09年5月の生産額は機械統計確報では165億8700万円。(社)日本電気計測器工業会のまとめでは、182億700万円(集計項目が少し異なるため)で、前年同月比45.3%減である。

電気計器は11.9%減

以下工業会のまとめによると、電気計器は26億400万円(前年同月比11.9%減、以下かっこ内は前年同月比)。内訳は、指示計器が2億8800万円(35.0%減)、電力量計が23億1600万円(7.8%減)。

電気測定器は67%減

電気測定器が56億9700万円(67.0%減)。電気測定器の内訳を見ると、電圧・電流・電力測定器は5億600万円(41.2%減)、波形測定器3億3800万円(57.8%減)、無線通信測定器4億1900万円(61.3%減)、回路素子・材料測定器1億6300万円(41.4%減)、伝送特性測定器1億5800万円(63.6%減)、光測定器3億2300万円(59.8%減)、測定用記録計・データ処理装置3億5100万円(38.6%減)、その他の電気測定器19億800万円(55.4%減)。

半導体・IC測定器は81.2%減

生産金額で電気測定器の26.9%を占める半導体・IC測定器は09年5月は、生産金額は15億3100万円(81.2%減)となった。前月比では12.4%増。

工業用計測制御機器は83億円

電気計測器の工業用計測制御機器は82億8600万円(22.2%減)である。前月比では14.1%増。内訳は、プロセスオートメーション用計測制御機器81億8200万円(21.8%減)、ファクトリーオートメーション用計測制御機器は1億400万円(42.5%減)となった。

放射線測定器は3億700万円(25.3%減)である。

環境計測機器は13億円

環境計測機器は13億1300万円(34.6%減)。内訳は、大気汚染、水質汚濁、騒音・振動計測器12億8100万円(34.1%減)、自動車用公害測定機器3200万円(51.5%減)。

医用測定器は21.0%減

医用測定器は50億3800万円の生産で前年同月比21.0%減である。前月比18.5%減。数量は31万7347台(41.6%減)、前月比38.3%減。

精密測定機器は30億円

精密測定機器は30億3600万円(65.5%減)

内訳は、工業用長さ計(ゲージ、ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ)が10億7500万円で前年同月比61.6%減。前月比で31.0%減となった。生産数量は24万2845台(46.1%減)。

精密測定機(光学測定機を含む)は、19億6100万円で前年同月比67.2%減。前月比では26.1%減。生産数量は7956台(67.8%減)。

積算体積計は71億円

積算体積計の09年5月生産金額は、70億5900万円。このうちガスメータは53億300万円で前年同月比2.3%増。生産数量は53万3294個(2.5%増)。その他の積算体積計を見てみると、水道メータは11億1100万円。積算式ガソリン量器は6億4500万円。

圧力計(アネロイド形)は、6億2000万円。生産数量は37万1852個である。

工業用計重機は20億円

工業用計重機は19億5700万円(26.7%減)。生産数量は1133台(18.0%減)。

分析機器は24.8%減

分析機器は100億7100万円で前年同月比24.8%減である。前月比では1.2%減。生産数量は1万6609台(28.5%減)。

内訳は、光分析機器15億4700万円、電磁気分析機器(X線解析装置を除く)17億5500万円、クロマト・分離・蒸留機器14億9000万円、その他の分析機器52億7900万円。

試験機は26.9%減

試験機は14億4400万円(26.9%減)となった。前月比では11.7%減。生産数量は216台(52.4%減)。

内訳は、材料試験機6億9200万円、動的試験機・構造物試験機7億5200万円。

測量機器は10億円

測量機器は10億1100万円。数量は4699個。

内訳は、トランシット・レベル(水平器・ハンドレベルを除く)1億3700万円、光波測距儀は8億7400万円である。

08年度生産額

電気計測器は3801億円

2008年度の生産額を主な機種で見てみると、電気計測器((社)日本電器計測器工業会のまとめ)は、3800億8100万円(前年同月比32.5%減、以下カッコ内は前年比)だった。

内訳を見ると、電気計器363億5700万円(3.5%減)、電気測定器1692億5100万円(50.1%減)、工業用計測制御機器1401億7300万円(8.9%減)、放射線測定器95億7000万円(0.8%増)、環境計測機器247億3000万円(9.1%増)などである。

分析機器は1797億円、0.1%増

医用測定器は850億7000万円(4.9%減)、工業用長さ計343億7600万円(4.0%減)、ガスメータ534億2600万円(5.7%増)、工業用計重機345億3300万円(8.6%減)、精密測定機(光学測定機を含む)704億5600万円(9.9%減)、分析機器1796億6100万円(0.1%増)、試験機は304億9200万円(8.5%増)。

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