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日本計量新報 2009年11月15日 (2797号)

8月の計量計測機器生産額
電気計測器253億円、分析機器106億円

半導体・IC測定器は前年比24.8%減
一部機器を除いて前年同月比減に

経済産業省が公表した2009年8月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額はおもなところで前年同月比で増えたのは、電気計器8.6%増、ガスメータ10.9%増である。減ったのは、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)44.2%減、半導体・IC測定器24.8%減、工業用計測制御機器8.5%減、医用測定器3.2%減、工業用長さ計68.8%減、工業用計重機16.4%減、精密測定機(光学測定機を含む)66.2%減、分析機器23.5%減、試験機49.3%減である。一部機器を除いて前年同月比で減となっている。9月分は、速報値で、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)16.9%減、半導体・IC測定器38.8%減、工業用計測制御機器24.4%減、医用測定器4.7%減、分析機器23.5%減と厳しい数字になっている。


生産指数は、電気計測器51.1、計測機器74.3

2005年を100とした機械工業業種別生産指数(付加価値額ウェイト)をみると、電気計測器(ウェイト75・0)の8月は原指数48.4、前年同月比29.3%減、季節調整済指数51.1、前月比1.4%増。計測機器(同80.7)は原指数69.4、前年同月比34.6%減、季節調整済指数74.3、前月比7.5%減。

機械工業生産能力指数は、電力量計(ウェイト12.3)は原指数97.6、前年同月比0.0%、工業用計測制御機器(同89.9)は原指数101.5、前年同月比4.0%増、ガスメータ(同23.3)は原指数92.1、前年同月比0.0%。

電気計測器は22.8%減

電気計測器の09年8月の生産額は機械統計確報では234億9200万円。(社)日本電気計測器工業会のまとめでは、253億3300万円(集計項目が少し異なるため)で、前年同月比22.8%減である。

4月〜8月合計は1078億3400万円(34.4%減)。

電気計器は8.6%増

以下工業会のまとめによると、電気計器は29億6400万円(前年同月比8.6%増、以下かっこ内は前年同月比)。内訳は、指示計器が3億2100万円(23.4%減)、電力量計が26億4300万円(14.4%増)。

電気計器の4月〜8月合計は144億7900万円(0.7%減)。

電気測定器は36.3%減

電気測定器が104億6300万円(36.3%減)。

電気測定器の内訳を見ると、電圧・電流・電力測定器は6億1700万円(29.3%減)、波形測定器2億7700万円(78.3%減)、無線通信測定器6億5200万円(39.0%減)、回路素子・材料測定器1億400万円(36.2%減)、伝送特性測定器3億200万円(45.9%減)、光測定器3億5500万円(67.1%減)、測定用記録計・データ処理装置3億4700万円(44.0%減)、その他の電気測定器25億9800万円(32.5%減)である。

電気測定器(半導体・IC測定器を除く)の9月分速報値は、92億4900万円(16.9%減)。前月比は76.1%増。

 電気測定器の4月〜8月合計は408億6800万円(52.0%減)。

半導体・IC測定器は24.8%減

生産金額で電気測定器の49.8%を占める半導体・IC測定器は09年8月は、生産金額は52億1100万円(24.8%減)となった。前月比では9.9%増。

9月速報値は、62億2200万円(前年同月比38.8%減、8月比19.4%増)。

4月〜8月合計は165億8300万円(56.9%減)。

工業用計測制御機器は101億円

電気計測器の工業用計測制御機器は100億6500万円(7.0%減)である。前月比では15.2%増。内訳は、プロセスオートメーション用計測制御機器99億4600万円(6.7%減)、ファクトリーオートメーション用計測制御機器は7億2700万円(4.8%減)となった。

工業用計測制御機器の9月速報値は、145億500万円(前年同月比24.4%減、8月比44.1%増)。

4月〜8月合計は433億5400万円(15.7%減)。

放射線測定器は6億3900万円(9.6%減)である。4月〜8月合計は22億6100万円(21.4%減)。

環境計測機器は12億円

環境計測機器は12億200万円(43.5%減)。内訳は、大気汚染、水質汚濁、騒音・振動計測器11億3700万円(44.7%減)、自動車用公害測定機器6500万円(9.7%減)。

環境計測機器の4月〜8月合計は68億7200万円(33.2%減)。

医用測定器は3.2%減

医用測定器は61億6700万円の生産で前年同月比3.2%減である。前月比も9.3%減。数量は19万7579台(57.2%減)、前月比50.4%減。

9月速報値は、73億5600万円(前年同月比4.7%減、前月比19.3%増)。

精密測定機器は31億円

精密測定機器は31億4300万円(67.0%減)。

内訳は、工業用長さ計(ゲージ、ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ)が9億1800万円で前年同月比68.8%減。前月比で3.3%減となった。生産数量は22万9815台(51.6%減)。精密測定機(光学測定機を含む)は、22億2500万円で前年同月比66.2%減。前月比では2.0%増。生産数量は6937台(73.7%減)。前月比32.3%減。

積算体積計は79億円

積算体積計の09年8月生産金額は、78億5000万円。このうちガスメータは48億4200万円で前年同月比10.9%増。生産数量は47万8062個(10.0%増)。その他の積算体積計を見てみると、水道メータは20億2200万円。生産数量は51万8861個。積算式ガソリン量器は9億8600万円。生産数量は2418個。

圧力計(アネロイド形)は、6億2700万円。生産数量は34万2516個である。

工業用計重機は25億円

工業用計重機は24億8100万円(16.4%減)。生産数量は1253台(17.8%減)。

分析機器は23.5%減

分析機器は105億7200万円で前年同月比23.5%減である。前月比では14.0%減。生産数量は1万8847台(17.3%減)。前月比1.6%増。

内訳は、光分析機器18億4200万円、電磁気分析機器(X線解析装置を除く)15億4600万円、クロマト・分離・蒸留機器15億3100万円、その他の分析機器56億5300万円。

9月速報値は、154億7600万円(前年同月比23.5%減、8月比46.4%増)。

試験機は49.3%減

試験機は10億6000万円(49.3%減)となった。前月比では29.4%減。生産数量は267台(51.1%減)。前月比32.1%増。

内訳は、材料試験機8億6000万円、動的試験機・構造物試験機2億円。

測量機器は13億円

測量機器は13億100万円。数量は7729個。

内訳は、トランシット・レベル(水平器・ハンドレベルを除く)2億6100万円(4731個)、光波測距儀は10億4000万円(2998個)である。

(おわり)

日本計量新報 2009年11月15日 (2798号)

秋の叙勲(2)

【瑞宝小綬章】▽石毛和之(70、元製品評価技術センター次長)▽新井照男(70、元工業技術院計量研究所大阪計測システムセンター長)

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