日本計量新報 2009年12月6日 (2800号) |
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近畿計量大会開く
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川西会長
ペルシャの古楽器による「愛と平和」をテーマにした演奏から大会は始まった。
主催県である(社)兵庫県計量協会の川西勝三会長が、あいさつした。
来賓を代表して、経済産業省吉川雅之計量行政室長、吉本知之兵庫県副知事、鵜崎功神戸市副市長が祝辞を述べた。吉川計量行政室長は、11月12日付で計量行政審議会の新会長が決まったことを報告した。
近畿計量協議会会長感謝状を、楠輝雄近畿計量協議会会長から黒田三郎((株)第一計器製作所)、松田弘((株)阪神計器製作所)、深川正司(兵庫県計量士会)3氏に贈呈した。
協議の議題は、(1)計量関係団体の公益性、(2)計量業界の信頼性の維持。
松本幸三(社)兵庫県計量協会常務理事(事務局長)が提案趣旨を説明した。松本氏は、近年計量関係事業者の不正行為が発生したが、計量業界としては歴史的に積み上げた信頼性維持のため、不正防止により一層取り組んでいかねばならないとし、(社)兵庫県計量協会が独自に調査した計量法での遵守事項や不正、違反への措置体系をわかりやすく一覧表にまとめて提示した。過去の不正事例もあげ、計量協会としての役割を提案した。
提案内容は、(1)検査データの記録、保管、提出、(2)信頼性維持に向けた計量協会の啓蒙、啓発。
討議では、依頼者側のモラルへの働きかけも必要であるとの意見も出た。データの提出を求めることには反対意見も出たが、概ね賛成の意見が多数を占めた。
記念講演は、菱川良夫兵庫県立粒子線医療センター院長による「闘わないがん治療:粒子線治療」。
次期開催地は大阪府に決まった。
吉川計量行政室長がコメントし、計量の信頼性確保に向けて計量協会がさまざまな検討をしていることは、たいへんありがたい、量目などでの正事業者の公表については、計量行政室も計量法関係ガイドラインを改定した、と述べた。
閉会あいさつは、宮坂榮副会長。
懇親会で、川西会長がサックス演奏
懇親会は、山本善晴副会長が開宴のあいさつ。飯塚幸三(社)日本計量振興協会会長があいさつし、乾杯の発声をした。ジャズバンドなどの演奏が懇親会を盛り上げた。
閉宴のあいさつは、黒田俊一副会長。
(社)日本計量機器工業連合会質量標準トレーサビリティ協議会は、昨年に引き続き、(独)製品評価技術基盤機構の承認を得て、プロバイダとして外部技能試験を実施する。JIS Q 17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項)に基づく校正機関の技術的能力の証明等に利用してもらうことを目的とする。
「質量:はかり」に係るJCSS登録事業者、登録申請中の事業者及び登録申請予定事業者等の技術的能力の証明、または事業者個々の技術能力の把握、表明を行う場合の客観的手段として、この機会を利用するよう呼びかけている。
【申込期間】12月1日(火)〜25日(木)
【実施時期】2010年1月18日(月)〜29日(金)※予定
【校正品目】(1)電子式非自動はかり=ひょう量60kg、目量2g、G−60KF(新光電子(株))(2)電子式非自動はかり= ひょう量6200g、目量0.1g、SJ−6200JS(新光電子(株))(3)電子式非自動はかり= ひょう量220g、目量0.1mg、AB204(メトラー・トレド(株))※校正機器は、都合により変更する場合があります。
【参加費用】8万円〜10万円※本技能試験への参加費用は、参加事業者数により異なるため、参加事業者が確定後、決定。
【ホームページ】http://www.keikoren.or.jp/index.html
【問い合わせ先】(社)日本計量機器工業連合会質量標準トレーサビリティ協議会、技能試験運営委員会事務局(担当:市川敏夫)=〒162−0837、東京都新宿区納戸町25−1、電話03−3268−2121、FAX03−3268−2167
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