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日本計量新報 2009年12月13日 (2801号)

9月の計量計測機器生産額
電気計測器364億円、分析機器155億円

半導体・IC測定器は前年比38.8%減

経済産業省が公表した2009年9月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額はおもなところで前年同月比で増えたのは、電気計器8.2%増、ガスメータ5.6%増である。減ったのは、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)16.9%減、半導体・IC測定器38.8%減、工業用計測制御機器23.9%減、医用測定器4.7%減、工業用長さ計71.7%減、工業用計重機7.7%減、精密測定機(光学測定機を含む)66.3%減、分析機器23.5%減、試験機47.6%減である。一部機器を除いて前年同月比で減となっている。10月分は、速報値で、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)33.4%減、半導体・IC測定器10.0%増、工業用計測制御機器11.5%減、医用測定器0.6%増、分析機器6.8%減となっている。半導体・IC測定器、医用測定器が増に転じている。


生産指数は、電気計測器61.8、計測機器80.4

2005年を100とした機械工業業種別生産指数(付加価値額ウェイト)をみると、電気計測器(ウェイト75.0)の9月は原指数73.8、前年同月比20.8%減、季節調整済指数61.8、前月比20.9%増。計測機器(同80.7)は原指数89.8、前年同月比32.4%減、季節調整済指数80.4、前月比8.2%増。

機械工業生産能力指数は、電力量計(ウェイト12.3)は原指数97.6、前年同月比0.0%、工業用計測制御機器(同89.9)は原指数101.5、前年同月比4.0%増、ガスメータ(同23.3)は原指数92.1、前年同月比0.0%。

電気計測器は23.6%減

電気計測器の09年9月の生産額は機械統計確報では335億2800万円。

(社)日本電気計測器工業会のまとめでは、363億7700万円(集計項目が少し異なるため)で、前年同月比23.6%減である。第2四半期累計(4月〜9月)は1442億1100万円(32.0%減)。

電気計器は8.2%増

以下工業会のまとめによると、電気計器は34億4400万円(前年同月比8.2%増、以下かっこ内は前年同月比)。内訳は、指示計器が3億8800万円(19.5%減)、電力量計が30億5600万円(13.2%増)。電気計器の第2四半期累計(4月〜9月)は179億2300万円(0.9%増)。

電気測定器は27.7%減

電気測定器が154億7100万円(27.7%減)。電気測定器の内訳を見ると、電圧・電流・電力測定器は7億6000万円(42.2%減)、波形測定器5億1600万円(62.8%減)、無線通信測定器18億9600万円(26.6%増)、回路素子・材料測定器2億1300万円(13.9%増)、伝送特性測定器13億9400万円(91.7%増)、光測定器7億8500万円(38.7%減)、測定用記録計・データ処理装置6億300万円(19.4%減)、その他の電気測定器30億8200万円(24.5%減)である。

電気測定器(半導体・IC測定器を除く)の10月分速報値は、48億6200万円(33.4%減)。前月比は47.4%減。電気測定器の第2四半期累計(4月〜9月)は、563億3900万円(47.2%減)。

半導体・IC測定器は38.8%減

生産金額で電気測定器の40.2%を占める半導体・IC測定器は09年9月は、生産金額が62億2200万円(38.8%減)となった。

前月比では19.4%増。

10月速報値は、55億3200万円(前年同月比10.0%増、前月比11.1%減)。第2四半期累計(4月〜9月)は228億500万円(53.1%減)。

工業用計測制御機器は146億円

電気計測器の工業用計測制御機器は146億1300万円(22.6%減)である。前月比では45.2%増。内訳は、プロセスオートメーション用計測制御機器145億1400万円(22.1%減)、ファクトリーオートメーション用計測制御機器は9900万円(60.2%減)となった。

工業用計測制御機器の10月速報値は、86億6500万円(前年同月比11.5%減、9月比40.7%減)。

第2四半期累計(4月〜9月)は579億6700万円(17.5%減)。

放射線測定器は9億5200万円(35.2%減)である。第2四半期累計(4月〜9月)は32億1300万円(26.1%減)。

環境計測機器は19億円

環境計測機器は18億9700万円(29.7%減)。内訳は、大気汚染、水質汚濁、騒音・振動計測器18億3100万円(30.3%減)、自動車用公害測定機器6600万円(10.8%減)。

環境計測機器の第2四半期累計(4月〜9月)は87億6900万円(32.5%減)。

医用測定器は4.7%減

医用測定器は73億5600万円の生産で前年同月比4.7%減である。前月比は19.3%増。数量は26万2893台(50.5%減)、前月比33.1%増。

10月速報値は、70億5100万円(前年同月比0.6%増、前月比4.1%減)。

精密測定機器は40億円

精密測定機器は39億9800万円(67.7%減)。

内訳は、工業用長さ計(ゲージ、ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ)が9億1300万円で前年同月比71.7%減。前月比で0.5%減となった。生産数量は26万5319台(48.4%減)。

精密測定機(光学測定機を含む)を見ると、30億8500万円で前年同月比66.3%減。前月比では38.7%増。生産数量は7330台(71.9%減)となった。前月比5.7%増。

積算体積計は75億円

積算体積計の09年9月生産金額は、74億9100万円。このうちガスメータは47億2900万円で前年同月比5.6%増となっている。生産数量は47万3963個(6.1%増)。その他の積算体積計は、水道メータは13億2800万円。生産数量は47万7816個。積算式ガソリン量器は14億3400万円。生産数量は3526個。

圧力計(アネロイド形)は、7億4100万円。生産数量は48万6551個である。

工業用計重機は33億円

工業用計重機は32億9300万円(7.7%減)。生産数量は1736台(11.5%減)。

分析機器は23.5%減

分析機器は154億7600万円で前年同月比23.5%減である。前月比では46.4%増。生産数量は2万389台(23.9%減)。前月比8.2%増。

内訳は、光分析機器23億5100万円、電磁気分析機器(X線解析装置を除く)26億4200万円、クロマト・分離・蒸留機器30億7900万円、その他の分析機器74億400万円。

10月速報値は、126億2700万円(前年同月比6.8%減、9月比18.4%減)。

試験機は47.6%減

試験機は18億3100万円(47.6%減)。前月比では72.7%増。生産数量は315台(54.7%減)。前月比18.0%増。

内訳は、材料試験機13億700万円、動的試験機・構造物試験機5億2400万円。

測量機器は15億円

測量機器は14億7900万円。数量は7909個。

内訳は、トランシット・レベル(水平器・ハンドレベルを除く)2億7600万円(4380個)、光波測距儀は12億300万円(3529個)である。

日本計量新報 2009年12月13日 (2801号)

計量行政審議会
会長に藤吉建二氏

 

計量行政審議会会長に11月12日三井化学(株)会長の藤吉建二氏が就任した。

【藤吉建二会長略歴】

1944年2月14日生。69年京都大学大学院 工学研究科修士課程修了。

69年三井石油化学工業(株)入社、95年同社生産技術研究所長、97年同社取締役生産技術研究所長、97年(合併により改称)三井化学(株)取締役研究開発本部基礎石化研究開発センター長、99年同社取締役研究開発本部研究開発管理部長、2001年同社常務取締役S計画準備室長、03年同社専務取締役中国計画室、経営企画部及び予算管理部担当、05年同社代表取締役社長、09年同社代表取締役会長。

日本計量新報 2009年12月13日 (2801号)

計行審計量標準部会
12月21日開催

【日時】12月21日、14時〜16時

【場所】経済産業省別館5階第526共用会議室

【議題】▽特定標準器の指定▽校正等の実施▽その他

【問い合わせ先】知的基盤課横瀬、遠藤=電話03−3501−9279、FAX03−3501−7851、Eメール=qqgcbh@meti.go.jp

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