日本計量新報 2010年3月7日 (2812号) |
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12月の計量計測機器生産額
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日本計量新報 2010年3月7日 (28121) |
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平成21年度第2回国際計量研究連絡委員会ひらく
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(独)産業技術総合研究所(産総研)は、2009年度第2回国際計量研究連絡委員会(国計連)を2010年2月24日の14時〜16時、東京都港区の泉ガーデンタワー7階コンファレンスセンターRoom1、Room2で開催した。
国計連は、1977(昭和52)年以来毎年開催され、計量標準、標準物質及び法定計量に関する我が国全体の意向が国際取り決め等において反映するような活動を行っている。
【第2回の概要】
▽委員長挨拶=小野晃((独)産総研副理事長)
▽経済産業省知的基盤課長挨拶=渡邊重信(知的基盤課長)
▽議事(1)食品分析の信頼性確保と国際整合化について=松田りえ子(国立医薬品食品衛生研究所食品部長)
食品分析の信頼性保証について解説。
今後の課題として、分析法妥当性評価法および基準の確立、不確かさを推定する統一された方法の確立、不確かさの使用方法の確立を挙げた。
食品分析における不確かさの推定方法は、不確かさに寄与する成分を足し合わせるのではなく、技能試験、内部品質管理、妥当性評価のデータから推定するトップダウンアプローチが採用されている。不確かさの使用法は日本とEUで異なっており、調整が必要である。
(2)放射線治療・診断を支える計量標準の整備と国際度量衡委員会放射線諮問委員会(CIPM/CCRI)の動向=齋藤則生((独)産総研計測標準研究部門量子放射科放射線標準研究室長)
放射線治療においては、線量不確かさの低減が再発率低減、治療成果の向上につながる。
乳がん検診などのマンモグラフィ診断では、多様な線質のX線が使用される。そのため、線量標準の拡張が求められており、2009年からは線量標準の国際比較も開始されている。
(3)標準物質に関するISOガイド改訂・制定の動向=齋藤剛((独)産総研計測標準研究部門計量標準システム科主任研究員)
ISO/REMCO(国際標準化機構標準物質委員会)によるISOガイド改訂・制定の最新動向を紹介。2009年11月末に発行された「ISO Guide34:2009」は、用語等が最新になったほか、ISO/IEC 17025等と内容の整合が取られている。
(4)その他(分科会、計量関連国際会議の動向、等)=藤間一郎((独)産総研計量標準管理センター国際計量室長)
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