1月の計量計測機器生産額
電気計測器259億円、分析機器146億円
半導体・IC測定器は前年比150.0%増
電気計測器、分析機器などやや回復傾向
経済産業省が公表した2010年1月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額は前年同月比で増えたのは、おもなところで電気計器21.0%増、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)11.5%増、半導体・IC測定器150.0%増、医用測定器2.4%増、分析機器15.8%増である。減ったのは、工業用計測制御機器11.7%減、工業用長さ計49.1%減、ガスメータ4.2%減、工業用計重機5.0%減、精密測定機(光学測定機を含む)26.1%減、試験機43.2%減である。電気計測器や分析機器などに回復傾向がみられる。長さ計などは引き続き厳しい傾向にある。
生産指数は電気計測器57.0、計測機器85.2
2005(平成17)年を100とした機械工業業種別生産指数(付加価値額ウェイト)をみると、電気計測器(ウェイト75.0)の2010年1月は原指数51.4、前年同月比13.7%増、季節調整済指数57・0、前月比1.9%減。計測機器(同80.7)は原指数85.2、前年同月比0.7%増、季節調整済指数97・2、前月比6.0%増。
業種別の生産指数は、対象業種の生産活動の水準や推移を示すもの。経済活動の動きや全体像の把握、景気判断の指標として重要な統計指標である。
機械工業生産能力指数は、電力量計(ウェイト12・3)は原指数97.6、前年同月比0.0%、工業用計測制御機器(同89.9)は原指数99.1、前年同月比1.3%増、ガスメータ(同23.3)は原指数92.1、前年同月比0.0%。
生産能力指数は、生産能力を、操業日数や設備、労働力に一定の基準を設け、これらの条件が標準的な状態で生産可能な最大生産量の能力を指数化したもの。
電気計測器は14.4%増
電気計測器の2010年1月の生産額は、機械統計確報では234億1100万円。(社)日本電気計測器工業会のまとめでは、258億6400万円となる。前年同月比は14.4%増。増加に転じた。金額の違いは両者で集計項目が異なるためで、放射線測定器と環境計測機器を電気計測器に含めるかどうかの違い。
電気計器は22.4%増
電気計器は36億300万円(前年同月比22・4%増、以下かっこ内は前年同月比)。
【内訳】(1)指示計器4億400万円(3.3%減)(2)電力量計31億9900万円(26.7%増)
電気測定器は45.9%増と大幅の伸び
電気測定器は113億3200万円(45.9%増)と増に転じた。
【内訳】(1)電圧・電流・電力測定器7億2600万円(5.7%増)(2)波形測定器5億6800万円(23.5%増)(3)無線通信測定器9億8700万円(6.7%増)(4)回路素子・材料測定器1億5700万円(44.0%増)(5)伝送特性測定器4億9800万円(103.3%増)(6)光測定器5億800万円(16.2%増)(7)測定用記録計・データ処理装置6億5000万円(3.3%増)(8)その他の電気測定器23億800万円(0.3%増)
電気測定器(半導体・IC測定器を除く)の2月速報値は、69億1600万円(12.0%減)。前月比8.0%増。
半導体・IC測定器は150.0%増の大幅伸び
生産金額で電気測定器の43.5%を占める(9)半導体・IC測定器は、前月の対前年比8.0%減から一転して、49億3000万円(150.0%増)となった。前月比は26.4%増。
2月速報値は、70億4700万円(197.0%増)、前月比42.9%増、と大幅に伸びている。
(次号以下につづく)
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