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日本計量新報 2010年6月27日 (2827号)

技術戦略マップ2010策定
計量・計測システム分野も必要技術を追加

計量・計測システム分野の課題
(1) 安全・安心の確保とレベル向上
(2) 技術競争力の高度化図る

経済産業省は、6月14日、『技術戦略マップ2010』をとりまとめた。第6版となる『技術戦略マップ2010』は、グリーン・イノベーションの強化に対応した改訂などをし、技術分野を31分野に拡充した。新たに追加された分野は、二次電池分野。『技術戦略マップ2009』で追加された「計量・計測システム分野」も、必要となる技術が追加された。


二次電池分野追加で31分野に

同マップは、経産省やNEDOの研究開発マネジメントに活用するとともに、ビジョンや技術的課題を産学官で共有することで、異分野・異業種の連携、技術の融合など、イノベーションの促進に寄与することを目指している。

今回は『新成長戦略(基本方針)〜輝きのある日本へ〜(2009年12月30日閣議決定)』に示されたグリーン・イノベーションへの対応の一環として、エネルギー分野で、技術ロードマップの中から主要な18の技術分野を抽出し、技術内容や研究開発動向などを掘り下げて解説した。また、新たに、二次電池分野を追加し、合計31分野となった。
 技術戦略マップは、(1)導入シナリオ、(2)技術マップ、(3)技術ロードマップの3部構成。

マップは、http://www.meti.go.jp/press/20100614004/20100614004.htmlからダウンロードできる。

対象は『技術戦略マップ2009』であるが、(独)産業技術総合研究所は、マップの有効活用のための高度検索システム(文章等の意味構造を用いた検索システム:名称:Kamome)を公開している(http://kamome.i-content.org/tsm2009.html)。

計量・計測システム分野のマップ

前回追加された計量・計測システム分野では、導入シナリオに関しては、目立った状況変化はないことから今年度の改訂はなかった。

計量・計測システムは、(1)社会の安全・安心の確保とレベル向上、(2)技術競争力の高度化を図ることを目的とし、新規計測機器開発の加速、計測機器利用技術の普及を目標としている。さらに、計測技術の迅速な社会浸透を促進するために、安心確保のためのリスク評価とそれに基づく許容基準値設定・検査基準・検査機器基準のためのデータベース・計測ソフトウエア開発の加速を目標としている。

(次号以下につづく)

日本計量新報 2010年6月27日 (2827号)

島津製作所
高性能電子台はかり
LDGシリーズを発売

(株)島津製作所(京都市中京区西ノ京桑原町1、電話075−823−1111、中本晃社長)は、高性能台はかりの新シリーズ「防じん・防水電子台はかりLDGシリーズ」を発売している。

ロードセル(荷重による電気抵抗の変化を利用した抵抗線ひずみ計式荷重変換器)を用いた標準形と、高精度が特徴の電磁力平衡方式(荷重とつり合う電磁力を発生させる電流の大きさから質量を求める方式)を用いた校正分銅内蔵形の2つのシリーズを用意。標準形は、ひょう量3〜300kg、最小表示0.1〜10gの9機種。校正分銅内蔵形は、ひょう量16〜300kg、最小表示0.1〜2gの7機種。

表示部とひょう量部が分離形で、防じん・防水構造。標準形で3万分の1、電磁力平衡方式の校正分銅内蔵型で最高64万分の1という高い分解能を備えている。

【仕様と価格】(▽機種名=ひょう量、最小表示、税込価格の順)

標準形(ロードセル式)▽LDG3S=3kg、0.1g、30万2400円▽LDG6S=6kg、0.2g、30万2400円▽LDG15S=15kg、0.5g、32万250円▽LDG30S=30kg、1g、34万4400円▽LDG60S=60kg、2g、40万4250円▽LDG150S=150kg、5g、47万6700円▽LDG150SB=150kg、5g、67万6200円▽LDG300S=300kg、10g、62万7900円▽LDG300SB=300kg、10g、69万4050円

校正分銅内蔵形(電磁力平衡式)▽LDG16H=16kg、0.1g、69万900円▽LDG34H=34kg、0.1g、73万2900円▽LDG64H=64kg、0.1g、111万900円▽LDG64S=64kg、1g、75万3900円▽LDG64SB=64kg、1g、81万6900円▽LDG150H=150kg、1g、90万900円▽LDG300H=300kg、2g、95万3400円

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