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日本計量新報 2010年7月11日 (2829号)

中部7県計量協議会開く
愛知県の当番で、約120名参加

名古屋開府400年記念する講演
新公益法人への取り組み状況を報告

2010(平成22)年度中部7県計量協議会が、7月1日、愛知県の当番で名古屋市で開かれ、来賓含め約120名が参加した。協議会は、功労者表彰式を挙行し、14名を表彰した。新公益法人への移行に関して、各県が取り組み状況を報告した。名古屋開府400年記念講演を実施し、加藤三紀彦名古屋城総合事務所整備室長が「名古屋城本丸御殿の復元について」と題して講演した。翌2日は自由参加で「トヨタテクノミュージアム産業技術記念館」を見学した。次期開催県は静岡県。


   
功労者表彰式
あいさつをする池田一会長

功労者14名を表彰

中部7県計量協議会は、功労者表彰式を挙行し、功労者14名を表彰した。池田一会長が、表彰状と記念品を手渡した(氏名次号以下)。被表彰者を代表して桐畑悌司氏が謝辞を述べた。進行は西垣太朗(社)愛知県計量連合会副会長。

協議会進行は稲葉繁久同世話人。河村哲二同副会長が開会を宣言した。池田一中部7県計量協議会会長があいさつした。来賓を代表して、吉川雅之経済産業省計量行政室長、堀田正美(独)産業技術総合研究所計測標準技術科長、木村聡愛知県産業労働部長(浅田功次長代読)、平松義晴名古屋市市民経済局計量検査所長、飯塚幸三(社)日本計量振興協会会長が祝辞を述べた。

池田会長を議長に2つの議題を協議した。1つ目は「新公益法人への移行に向けて、その後における各県の取り組み状況について」(愛知県提案)。2つ目は次期開催地。次期開催地は静岡県に決まり、横山武司(社)静岡県計量協会副会長が歓迎のあいさつをした。

閉会あいさつは、大竹英世(社)愛知県計量連合会副会長。

懇親会を開いた。懇親会進行は、犬塚勝也同理事。古池庸男同専務理事があいさつ。池田一(社)愛知県計量連合会会長、飯塚幸三(社)日本計量振興協会会長、肥田敬夫(社)静岡県計量協会会長の3氏が鏡割りをした。肥田氏の発声で乾杯し、ホテルの28階からの夜景を楽しみながら懇談をした。中締めは高須義明(社)愛知県計量連合会参与。

翌7月2日は、田中亀仁同世話人の案内で「トヨタテクノミュージアム産業技術記念館」を見学した(自由参加)。

安心・安全が最優先の計量業界を

協議会であいさつした池田会長は次のように述べた。協議会は、中部日本計量連合会と中部7県計量管理協議会を統合して現在の姿となり、本年で15年目を迎える。生活の向上や経済・産業活動の発展を図るうえで、計量の重要性はますます高まっており、正確な計量器を社会に送り出すこと、計量器が社会へ出てからも正しく動作するようしっかりと維持・管理していくことが、私たちの重要な役割である。計量業界は大きな転換期を迎えており、直面する多くの課題に迅速かつ適正に対応するとともに、これからも安心・安全が最優先の計量業界をつくりあげていこう。

吉川計量行政室長は、次のようにあいさつした。各地の計量検定所や計量協会などを訪問して直に状況を聞いているところだ。5年後、10年後には検定所における技術継承や計量行政の質の維持が困難を迎える状況にある。環境が厳しくなっているなかで、皆さんの意見も聞きながら国として何ができるか検討していきたい。

富山は、公益移行が協会の大きな資産に

新公益法人の移行に関する協議では、中部では任意団体も多く、任意団体の協会では検討は進んでない旨の報告があった。議題を提案した愛知県は、今年後半から移行に取り組むとし、指定定期検査機関事業が収入の大部分を占めていることから、まだ決まっていないが一般社団法人に移行との意見が多いと思われると述べた。

すでに公益社団法人に移行している(公社)富山県計量協会の廣田茂常務理事は、公益法人化の経過を説明し、会員のなかに公益法人移行への自負が強くあったこと、移行作業のなかで協会の存在意義を考えたのが収穫になっていること、県や内閣府の考え方も把握できること、人材が育ったことなど、自力で公益法人へ移行したことが協会の大きな資産になっていると述べた。

(次号以下につづく)

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