計量士国家試験事業、民間競争入札へ
2011年度実施分から3年間
入札公告は10年12月上旬
入札書提出期限11年2月上旬
経済産業省は、計量士国家試験事業の民間競争入札実施要項を定めた。2011年度試験分から3年間、落札者による事業を実施する。入札の対象となる業務は、案内書(願書)の配布、出願受付、試験会場の確保および試験運営などの試験実施業務(試験問題作成業務などを除く)。入札公告は2010年12月上旬、入札参加者の入札書提出期限は2011年2月上旬予定。パブリックコメントの募集期間は、10月5日(火)必着。
計量士国家試験事業は、「公共サービス改革基本方針」(2009年7 月10日閣議決定)別表で、民間競争入札の対象として選定された。2006年に定められた「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律」に基づき、公共サービス全般を見直し、民間事業者の参入によって良質かつ低廉な公共サービスを実現することを目指す。
2011年度試験分から落札者による事業を実施。契約期間は3年間。
入札の対象となる業務は、次の通り。
(1)試験会場の確保業務=遅くとも試験日の9カ月前までに、全国9カ所に会場を確保
(2)受験案内などの配布・受付作業=(1)試験案内・受験願書の印刷(8月中旬)(2)試験案内などの配布(10月)(3)受験願書などの受付および確認などの業務(10月中旬〜11月上旬)(4)受験願書などの処理作業(10月中旬〜11月上旬)(5)出願者数などの報告(11月上旬)(6)変更届けの受付、処理業務(11月上旬から随時)(7)受験願書データ作成業務(11月中旬から1月下旬)(8)受験票の作成・発送業務(2月上旬)
(3)出願者の試験室ごとの割り付け作業(12月〜1月下旬)
(4)試験問題・答案用紙の印刷・梱包・発送などの業務(11月中旬〜2月下旬)
(5)試験実施業務(11月〜試験実施日[3月])
(6)答案内容のデータ作成業務(3月上旬〜3月下旬)
(7)合格証書の作成関連業務(3月中旬〜4月中旬)
(8)「計量士になるためには」(合格者用案内手引き)印刷業務(4月下旬〜5月上旬)
(9)合格証書などの発送業務(5月末)
(10)その他
試験問題作成や合格基準の決定・正答番号発表、全体のスケジュール管理などは、これまで通り経済産業省知的基盤課計量行政室が行う。
入札参加者は民間のみ。
計量行政室は、「受験者に負担をかけないよう、コストだけでなく、公正かつ適格に実施できるかどうかなども判断した上で、入札者を決定する」としている。
落札者の決定は 2011年2月
入札のスケジュールは以下の通り。
▽入札公告=2010年12月上旬頃
▽入札説明会=2011年1月上旬頃
▽質問受付期限=11年1月中旬頃
▽入札書提出期限=11年2月上旬頃
▽企画書の審査など=11年2月中旬頃
▽開札および落札者の決定=11年2月下旬頃
▽契約締結=11年4月1日
パブリックコメントを受付中
この件に関するパブリックコメントの募集期間は、2010年9月22日(水)〜10月5日(火)必着。郵便、FAX、電子メールで受け付ける。
詳細は、下記URLを参照。
▽パブリックコメント(「計量士国家試験事業 民間競争入札実施要項(案)」に対する意見募集について)=http://www.meti.go.jp/feedback/index.html
▽公共サービス改革基本方針=http://www5.cao.go.jp/koukyo/kihon/kihon.html
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