11月の計量計測機器生産額
電気計測器320億円、分析機器130億円
半導体・IC測定器は前年比173.8%増
電気測定器、長さ計など好調
経済産業省が公表した2010年11月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額はおもなところで前年同月比で増えたのは、電気計器2.9%増、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)33.6%増、半導体・IC測定器173.8%増、工業用計測制御機器13.4%増、工業用長さ計139.1%増、工業用計重機29.7%増、精密測定機(光学測定機を含む)83.0%増、分析機器4.8%増、試験機19.4%増。減ったのは、医用測定器2.3%減、ガスメータ26.9%減、である。電気測定器、長さ計が好調である。
生産指数は、電気計測器69・2、計測機器104・9
2005(平成17)年を100とした機械工業業種別生産指数(付加価値額ウェイト)は、電気計測器(ウェイト75・0)は、原指数(当月の数量÷基準数量により算出)61・3、前年同月比36・2%増、季節調整済指数69・2、前月比4・2%減。計測機器(同80・7)が、原指数101・7、前年同月比28・2%増、季節調整済指数104・9、前月比3・4%減。
業種別の生産指数は、対象業種の生産活動の水準や推移を示すもの。経済活動の動きや全体像の把握、景気判断の指標として重要な統計指標である。
機械工業生産能力指数は、電力量計(ウェイト12・3)は原指数92・5、前年同月比5・2%減、工業用計測制御機器(同89・9)は、99・8、前年同月比0・8%減、ガスメータ(同23・3)は、原指数92・0、前年同月比0・1%減。
生産能力指数は、生産能力を、操業日数や設備、労働力に一定の基準を設け、これらの条件が標準的な状態で生産可能な最大生産量の能力を指数化したもの。
電気計測器全体は38・1%増
電気計測器の2010年11月の生産額は機械統計確報では294億9000万円。(社)日本電気計測器工業会のまとめでは、319億5200万円となる。前年同月比は38・1%増。金額の違いは両者で集計項目が異なるためで、放射線測定器と環境計測機器を電気計測器に含めるかどうかの違い。
電気計器は4・2%増
電気計器は36億6100万円(前年同月比4・2%増、以下かっこ内は前年同月比)。
【内訳】(1)指示計器4億4600万円(8・3%増)(2)電力量計32億1500万円(3・6%増)
電気測定器は85・1%増
電気測定器が155億5400万円(85・1%増)。半導体・IC測定器を除いた金額は、71億600万円(33・6%増)。
【内訳】(1)電圧・電流・電力測定器7億300万円(2・1%減)(2)波形測定器2億1300万円(54・0%減)(3)無線通信測定器12億200万円(151・5%増)(4)回路素子・材料測定器2億1800万円(43・4%増)(5)伝送特性測定器2億7200万円(20・7%減)(6)光測定器4億5400万円(9・9%増(7)測定用記録計・データ処理装置5億5400万円(31・9%増)(8)その他の電気測定器34億9000万円(49・8%増)
12月分の電気測定器(半導体・IC測定器を除く)の速報値は、82億8400万円(12・6%増)。前月比は16・6%増。
2010年の電気測定器(半導体・IC測定器を除く)年計速報値は、940億1500万円(30・2%増)。
半導体・IC測定器は84億円
生産金額で電気測定器の54・3%を占める(9)半導体・IC測定器は、84億4800万円(173・8%増)。前月比は8・6%減。
12月分速報値は、64億3900万円(65・1%増)。前月比は23・8%減。
2010年年計速報値は、1182億7700万円(177・6%増)。
工業用計測制御機器は103億円
工業用計測制御機器は102億7500万円(12・4%増)である。
【内訳】(1)プロセスオートメーション(PA)用計測制御機器101億100万円(12・1%増)(2)ファクトリーオートメーション(FA)用計測制御機器1億7400万円(38・1%増)
12月分速報値は、106億7200万円(14・0%増)。前月比は3・9%増。
2010年年計速報値は、1318億円(6・6%増)。
放射線測定器は58・9%増
放射線測定器は6億1000万円(58・9%増)。
(次号以下へつづく)
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