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日本計量新報 2011年5月29日 (2871号)

日本電気計測器工業会、日本分析機器工業会
新役員体制で難局をのりこえる

新会長
JEMIMAは堀場厚氏、JAIMAは服部重彦氏

(社)日本電気計測器工業会(JEMIMA)と(社)日本分析機器工業会(JAIMA)は、それぞれ総会を開き、(社)日本電気計測器工業会は堀場厚氏((株)堀場製作所)、(社)日本分析機器工業会は服部重彦氏((株)島津製作所)を、新会長に選出した。両工業会とも新役員のもとで東日本大震災後の難局をのりこえるための体制を整えた。


日本電気計測器工業会

(社)日本電気計測器工業会は、2011年5月18日の午後、東京都千代田区のクラブ関東で第51回定時総会を開き、堀場厚新会長ほか新役員を選出し、承認した。

同工業会は、今年度から次期3カ年計画を策定し「7つの事業、3つの基盤」について実行体制を強化する。また次期3カ年計画も踏まえた基本方針を打ち出している。

(1)国際化の推進=世界の関連団体、関連展示会を特定して国際ネットワークを強化。各友好団体と国際協同事業を推進。IEC、ISOなどの国際標準化団体の活動に積極的に参加。

(2)計測展改革=展示会の基本的コンセプトを見直し、今後の方向性を確立。基本コンセプトに基づいて連携すべき展示会を特定し、関係を強化。同様に友好海外展示会を特定し連携を強化。

(3)JEMIMA基盤強化=(1)(2)の重点方針を実現するために、各委員会事業を整理し、委員会相互間の連携を強化。新会員の入会を促進し会員基盤を増強。工業会の情報インフラを強化し、情報の受発信を活性化。

日本分析機器工業会

(社)日本分析機器工業会は、2011年5月19日の午後、東京都千代田区霞が関の霞山会館で第32回通常総会を開き、服部重彦新会長ほか新役員を選出し、承認した。

服部新会長は、工業会の方向性として、次の5つの事柄について重点的に取り組みたいと述べた。

(1)技術力向上のための連携強化

(2)情報の受発信

(3)分析展・科学機器展合同展=当初の計画通り実施する。日本の復興という観点からも産業の基盤である機器展示を行うことは大変重要であると認識している。できるだけ節電を心がける「エコ」展示会に徹する。

(4)グローバル化=ALSSA−EUROMll−JAIMA日米欧協力事業、アジア域内協力事業は軌道に乗りつつあるが、さらに新たな交流を模索していく。

(5)メディカル・イノベーションへの取り組み

日本計量新報 2011年5月29日 (2871号)

2011年2月
計量計測機器生産額(1)

電気計測器369億円、分析機器145億円

2011年2月の計量計測機器生産額は、電気計測器全体で369億4400万円((社)日本電気計測器工業会のまとめによる)。分析機器は145億2000万円。

経済産業省が公表した2011年2月分の機械統計確報によると、前年同月比で増えた主な項目は、電気計器4.1%増、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)30.1%増、半導体・IC測定器23.9%増、工業用計測制御機器8.7%増、工業用長さ計86.4%増、工業用計重機7.1%増、精密測定機(光学測定機を含む)35.8%増、試験機11.0%増。減ったのは、医用測定器11.1%減、ガスメータ36.9%減、分析機器17.9%減、である。

2011年1月から電気計測器関連の集計項目が、実情に合わせて変更されている。

生産指数は電気計測器62.8、計測機器98.8

2005(平成17)年を100とした機械工業業種別生産指数(付加価値額ウェイト)は、電気計測器(ウェイト75.0)は、原指数(当月の数量÷基準数量により算出)75.6、前年同月比23.5%増、季節調整済指数73.8、前月比1.8%増、計測機器(同80.7)が、原指数102.3、前年同月比0.7%増、季節調整済指数83.4、前月比1.6%減。

機械工業生産能力指数は、電力量計(ウェイト12.3)は原指数92.5、前年同月比0・0%、工業用計測制御機器(同89・9)は、100・3、前年同月比1.2%増、ガスメータ(同23.3)は、原指数92.0、前年同月比0.0%。

生産能力指数は、生産能力を、操業日数や設備、労働力に一定の基準を設け、これらの条件が標準的な状態で生産可能な最大生産量の能力を指数化したもの。

(各分野の生産額は次号以下)

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