日本計量新報　2011年7月17日 (2878号)

中部7県計量協議会開く
7月7日、静岡市のホテルセンチュリー静岡で

各県とも、検定業務の委託はしない意向
講演は「東日本大震災と経済の動き」

中部7県の計量関係者が集う「中部7県計量協議会」が7月7日、静岡市のホテルセンチュリー静岡で開催された。当番県は静岡県。計量協会関係者・来賓など、約120名が参加した。協議会は、計量功労者12名を表彰した。静岡県提案の「検査・検定の委託」に関して、各県が実情を報告した。次期開催地は岐阜県に決まった。講演は、秋山修日本銀行静岡支店長による「東日本大震災と経済の動き」。

計量功労者表彰式を挙行

計量功労者表彰式を挙行し、12名の受賞者（次号に掲載）に、肥田敬夫協議会会長（（社）静岡県計量協会会長）が表彰状を授与した。受賞者を代表して、堀江康次氏（小名田木節（株））が謝辞を述べた。
　協議会の進行は、横山武司副会長。肥田会長があいさつした。
　来賓を代表して、経済産業省吉川雅之計量行政室長、（独）産業技術総合研究所計測標準研究部門根本一計量標準技術科長、静岡県経済産業部渥美敏之商工業局長、（社）日本計量振興協会飯塚幸三会長があいさつした。

各協会が、検定業務の受託はなしと回答

肥田会長を議長に、2つの議題を討議した。
　議題1「検査・検定の委託について」は静岡県の提案。（社）静岡県計量協会長尾武専務理事が提案理由を説明した。長尾氏は、「全国では、検査以外に検定業務を受託している協会が見受けられ」るとし、このような状況に関する中部各県の考えを聞きたいとした。
　各県が状況を説明した。各県とも、行政当局からは検定業務の委託に関する話は出ていないとし、協会でも実施の予定はないと回答した。一例をあげると、（社）愛知県計量連合会は「現行法では検定業務の全部の委託は違法となるので、法的な環境が整った段階で考えるべきであり、現状では検定業務の実施は考えていない」と回答している。

次期開催は岐阜県

議題2「次期開催地について」を審議し、輪番により、次期開催地は岐阜県に決まった。2012年7月5、6日に高山市で開催する。
　閉会の辞は、（社）静岡県計量協会山下武彦副会長。

大震災の影響と今後の動向を講演

総会後は講演会を開催し、秋山修日本銀行静岡支店長が「東日本大震災と経済の動き」と題して講演した。

懇親会で交流深める

懇親会を開催し、交流を深めた。乾杯の発声は、宮崎良之静岡県計量検定所長。中締めは、（社）静岡県計量協会山本博司理事。

日本計量新報　2011年7月17日 (2878号)

計量記念日
何でもはかってみようコンテスト
応募は9月9日まで

計量記念日組織委員会は、今年度も一般消費者への計量教育と情報提供の拡大を図るべく、「何でもはかってみようコンテスト」の募集を行う。
　「何でもはかってみようコンテスト」は、小学生が対象。
　学校や家庭生活などの中の身近なものについて、多様な方法や考え方によって、「はかる」（計る、量る、測る）ことを実践し、「はかることの楽しさ」、「はかることの大切さ」を体験・理解できる場を提供することにより、小学生の計量に関する理解の向上を図るとともに、理科教育および考えることの学習を推進することを目的とする。
【応募対象】日本全国の小学校の生徒。個人またはグループ（3人以内）。
【テーマ】自由なテーマで、多様な方法や考え方によって、あるものをはかったことを表す作品。
【応募方法】写真、図画、作文などによって、はかったもの、その方法、その結果、感想などをまとめる。応募用紙に必要事項記載の上、作品とともに提出する。応募用紙は（社）日本計量振興協会WEBサイトでダウンロードできる。
　作品は未発表に限る。また、応募作品は原則として返却しない。
　A1サイズ以下の用紙を使用し、模造紙の場合は1枚以内にまとめること。
【応募締切】2011年9月9日（金）必着
【応募先・問い合わせ先】計量記念日全国大会事務局／（社）日本計量振興協会事業部＝〒162−0837、東京都新宿区納戸町25−1、電話03−3269−3259、FAX03−3268−2553、Eメールkk＠nikkeishin.or.jp
【審査】何でもはかってみようコンテスト審査委員会
【主催】計量記念日組織委員会
【後援】経済産業省
【賞および賞品】▽最優秀作品賞（1点）＝賞状、副賞▽優秀作品賞（2点）＝賞状、副賞▽奨励賞（数点）＝賞状、副賞
【発表】11月1日開催予定の計量記念日全国大会（東京）で、最優秀作品賞および優秀作品賞の受賞者の表彰式および発表会を開催する。
【募集作品のイメージ】長さ、重さ、量、面積、時間、速さ、温度、形、明暗、音の大小など、はかれるものはなんでも可。

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