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日本計量新報 2011年10月23日 (2890号)

計測標準フォーラム第9回講演会
11月4日、大田区産業プラザで

放射線計測に関する展示・講演
キログラム定義改定の動向も

 計量・計測・標準の最新情報を提示する「計測標準フォーラム第9回講演会」が、11月4日(金)、東京都大田区の大田区産業プラザ(PiO)で開かれる。今年は3つの会場で、「NMIJ計量標準セミナー」「日本NCSLI技術フォーラム」「計測標準フォーラムポスターセッション」を実施する。放射線計測に関する講演があり、「放射線計測ギャラリー」も設ける。



計量・計測・標準の最新情報提示

計測標準フォーラム主催の講演会は今年で9回目。今回はNMIJ((独)産業技術総合研究所計量標準総合センター)が主催するNMIJ計量標準セミナー(第1会場)、日本NCSLIが主催。技術フォーラム(第2会場)、計測標準フォーラムが主催するポスターセッション(第3会場)の3つの企画を合同で開催する。
 東京電力福島第一原子力発電所の事故以来関心が高い放射線計測に関して、第3会場に「放射線計測ギャラリー」を設け、第1会場・第2会場では、講演がある。
 第1会場と第3会場は参加費無料。第2会場は4000円。
 「計測標準フォーラム」は、計量関係団体・機関が相互に協力し、計量トレーサビリティの普及や情報交換・調査活動を通じて、安全・安心な国民生活の実現に発展に寄与することが目的。
【日時】11月4日(金)、10時〜17時5分
【場所】大田区産業プラザ(PiO)(〒144−0035、東京都大田区南蒲田1−20−20)
【参加費】第1会場・第3会場=無料、第2会場=4000円
【申込方法】webサイトから▽無料登録=http://www.nmij.jp/public/event/2011/forum2011/form/▽有料登録=http://www.ncsli-j.org/j/forum.html
【問い合わせ先】(独)産業技術総合研究所計量標準管理センター計量標準計画室(担当:加藤)=電話029−861−4118、jmf2011@m.aist.go.jp
【プログラム】
◇NMIJ計量標準セミナー=▽招待講演「将来のエネルギー供給システムを考える−スマートグリッドとは何か−」▽「LED照明評価の信頼性向上に向けて−新たな計量標準の開発と技能試験への取り組み−」▽招待講演「放射線計測の信頼性について」▽「放射能測定に係る試験所認定と今後の展開」▽「定量NMR法による化学計量トレーサビリティの革新」▽「生産における測定の不確かさ活用のための実態調査報告」▽「第24回国際度量衡総会(CGPM)報告−SI単位定義の改定案を中心に−」
◇第20回日本NCSLI技術フォーラム(講演)=▽日本NCSLI20周年にあたって▽放射線測定器の校正と不確かさ▽気体流量におけるe−トレースの実証実験〜e−トレースによる製造工程の効率化〜▽角度誤差を検出できる自己校正機能付ロータリエンコーダ(SelfA)▽超高安定標準抵抗器の開発▽計測器管理業務における情報共有▽DMM&キャリブレータ校正自動化推進〜JCSS認定範囲拡大に向けた取り組みと、新たな校正サービス開始〜▽JCSS登録(認定)取得への取り組み

日本計量新報 2011年10月23日 (2890号)

ガスメーターのJIS作成
技術革新と国際整合化へ
計量法の技術基準で引用

ポスターは3万枚、ひろばは6万部作成

ガスメーターのJISが作成された。規格番号はJISB8571。日本工業標準調査会で審議・決定し、7月20日付で公示された。ガスメーターのJIS規格は今回が初めての制定。
 同規格は、エネルギー源として使用されるガスの体積を計量するガスメーターについて標準化し、生産、品質の向上、使用時の信頼性を図るためのもの。
 主な項目は、▽適用範囲▽引用規格▽用語及び定義▽最大許容誤差▽計量要件▽構造要件▽技術要件▽試験▽製品検査▽表示▽附属書JA.取引又は証明用のガスメーター▽附属書JB.使用中検査。
 取引または証明に使用するガスメーターに関しては、計量法の「特定計量器検定検査規則」(検則)へのJISの引用が予定されている。
 現在、検定に関する技術基準は検則に規定されているが、@計量器の技術進歩に迅速に対応するためと、A国際的な競争力の確保のために、国際法定計量機関(OIML)や国際標準化機構(ISO)などの規格と国際的な整合をとる必要があることから、JISが制定された計量器から順次、JISを引用するように改正されている。検則にガスメーターのJISを引用するための改正時期は、現時点では未定。
 JIS原案作成に協力した日本ガスメーター工業会は「JISが制定されたことは大きな前進」と 評価しており、今後、検則での経過措置などを国に要望していくことにしている。

日本計量新報 2011年10月23日 (2890号)

国際度量衡総会開催

第24回国際度量衡総会が、2011年10月17日〜21日、パリで開催された。今回の決議案は、「今後考えられる国際単位系(SI)について」など。詳細は次号以下。

JABが意見募集、11月17日まで

(公財)日本適合性認定協会(JAB)は、「放射能・放射線測定を行う試験所・検査機関についての認定指針−放射性表面汚染、空間線量率測定−」制定案を公開し、意見を募集している。11月17日必着。 URL=http://www.jab.or.jp/feedback/20111018_0.html

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