日本計量新報　2011年11月13日 (2893号)

関東ブロック協議会開く
10月28日、埼玉県パレスホテル大宮で

放射線測定器の信頼性確保など3件討議
講演は「鉄道の発展と埼玉の歩み」

　2011年度関東甲信越地区計量団体連絡協議会（関東ブロック協議会）が、埼玉県の当番で、10月28日、埼玉県さいたま市のパレスホテル大宮で、約170名が参加して開催された。計量協会と計量士会の合同開催になって今年で9回目。5氏に感謝状が贈呈された。協議会は3件の提案議題を討議した。記念講演は、松久謙一鉄道博物館副館長による「鉄道の発展と埼玉の歩み−日本鉄道開業から新幹線の将来像まで−」。

5氏に感謝状贈呈

次の5氏に感謝状と記念品が贈られた。▽松倉重昭（群馬県）▽浅井久男（長野県）▽武井仲男（群馬県）▽田崎紀雄（栃木県）▽菅野和男（埼玉県）

3つの議題を討議

（1）放射線測定の信頼性確保の問題、（2）特定計量器の地震など発生後の使用前検査、（3）計量法からの定期検査の事前調査条項などの削除の問題、の3件を討議した。
　（1）放射線測定の信頼性確保に関しては、人命に関わる測定の信頼性を明確にする制度や義務を設けることが必要ではないかと提案があり、加藤英幸産総研計量標準管理センター計量標準計画室長は、放射線計測器の使い方と測定者の技能の問題が重要であると指摘。星野雄一計量行政室長は、測定値の正確さを担保するためにさまざまな取り組みがなされているとし、10月21日に「放射線測定に関するガイドライン」が文部科学省・日本原子力研究開発機構から発表されたことを紹介した。特定計量器とすべきかどうかにも言及した。会場からは「野放しにすべきでない」との意見が出された。
　議題（2）の提案者は、特定計量器の地震など発生後の使用前検査がされていない状況を報告し、規制する必要があるとした。星野計量行政室長は、点検の必要性の周知、啓発が重要だと述べた。根田和朗産総研計量研修センター長は、計量法施行規則の「修理」に関して、現在検討していると説明した。
　（3）計量法からの定期検査の事前調査条項などの削除の問題に関して、提案者は、存続要望を強く働きかけることが必要と述べた。他県からも同様の意見が出された。星野室長は、難しい状況だが存続を働きかけていくとした。この件は協議会の代表者会議で継続する。

次期開催県は長野県

次期開催県を長野県と確認した。2012年10月18・19の両日、軽井沢プリンスホテルウエストで開催する。
　記念講演を開催。（公財）東日本鉄道文化財団の松久謙一鉄道博物館副館長（学芸部長）が、「鉄道の発展と埼玉の歩み−日本鉄道開業から新幹線の将来像まで−」と題して講演した。
　記念講演終了後、懇親会を開催した。

左から1.表彰式　2.式典のようす　3.あいさつする吉川輝征埼玉県計量協会会長

日本計量新報　2011年11月13日 (2893号)

（社）愛知県計量連合会
創立25周年記念誌
『モノづくりの歴史　あいちの計量』を発刊

（社）愛知県計量連合会は、創立25周年記念誌『モノづくりの歴史　あいちの計量』を作成し、関係者に配付した。
　同会が1987（昭和62）年に設立されてから、来年2012年に25周年を迎える。愛知の計量の歴史を後世に伝えるために記念誌の刊行が企画された。各部会、計量士など、多くの会員が執筆して記念誌をつくりあげており、いわゆる「記念誌」のイメージとは異なり、先人がつくりあげた歴史・想いを後世に伝えようという気持ちが、ストレートに伝わってくる。
　編集委員の一人である田中亀仁氏は本紙への寄稿（2011年9月4日号）で「この本を読まれた方々が、計量の歴史の深さに関心を寄せていただき、その計量の心を若い世代の方に一つでも伝えていただければ」と述べている。
【目次】▽巻頭▽役員・世話人・編集委員会▽計量年表▽第1章＝あいち計量の歴史（愛知の計量の歴史に関する記事）▽第2章＝計量変遷（計量の移り変わりに関する記事）▽第3章＝計量古今東西（昔・現在を問わずに計量に関する記事）▽第4章＝計量随想（計量士の計量の想いに関する記事）▽巻末
【書名】モノづくりの歴史　あいちの計量−モノづくりの歴史を振り返り一冊に集結　計る・量る・測る“計量の心”を伝えるために−
【編集】（社）愛知県計量連合会編集委員会
【判型】A4判・327ページ
【発行】2011年11月1日
【問い合わせ先】同会＝〒453−0014、愛知県名古屋市中村区則武1−9−9側島第2ノリタケビル63号室、電話052−452−1821

日本計量新報　2011年11月13日 (2893号)

人事異動

名古屋市市民経済局市民生活部計量検査所＝所長　坂野秀也（市民経済局工業研究所総務課長）
【転出】平松義晴（所長、市民経済局中央卸売市場南部市場長へ）

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