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日本計量新報 2011年11月20日 (2894号)

計量計測関連企業
円高、欧米経済の影響で減速傾向
2012年3月期第2四半期決算

計量計測関連企業の2012(平成24)年3月期第2四半期決算が出揃った。異常な円高によって企業収益が圧迫され、また欧米各国の経済環境の悪化によって、この先も先行き不透明感が強く、予断を許さない状況のなか、第1四半期と比べて減速傾向が顕著な第2四半期となった。



■島津製作所

島津製作所グループの売上高は1253億74百万円(前年同期比7・1%増)となり、営業利益は73億9百万円(同56・1%増)、経常利益は63億4千2百万円(同62・0%増)、四半期純利益は21億4千4百万円(同23・2%械)となった。
 計測機器事業の国内市場は、民間は、主力製品の新製品投入効果もあり、液体クロマトグラフが製薬・化学分野で好調に推移した。ガスクロマトグラフや試験機は化学分野で、また非破壊検査装置は電機および輸送機分野で売上が増加した。官庁大学市場は、文部科学省の科学研究費増額や新製品効果もあり、液体クロマトグラフや質量分析計が増加した。
 海外市場は、液体クロマトグラフおよび貿量分析計が、中国における医薬分野や食品・農産品検査用などの食品安全分野での需要増、北米における新製品効果、また欧州におけるロシアなどの官公需の伸びなどにより好調に推移した。ガスクロマトグラフは、中国の化学分野や北米の石油化学分野の需要増を中心に売上が増加した。
 この結果、同事業の売上高は、699億92百万円(前年同期比6%増)となった。そのほか、医用機器事業230億84百万円(前年同期比ほ0・6%減)、航空機器事業130億65百万円(前年同期比1・9%増)、産業機器事業部151億32百万円(前年同期比4・9%増)、その他の事業41億円(8・3%減)となった。

■エー・アンド・デイ

エー・アンド・デイグループの、売上高は139億4百万円(前年同期比2・9%減)、営業損失は59百万円(前年同期は営業損失2億40百万円)、経常損失は3億79百万円(前年同期は経常損失4億60百万円)、四半期純損失は4億91百万円(前年同期は四半期純損失5億90百万円)となった。
 計測・計量機器事業は、国内は、ロードセル、電子天びんおよび台はかりの売上はそれぞれ好調に推移した。また、輸出はインジケータを中心に好調な売上となった。計測機器事業は、温湿度計や熱中症指数計が好調で大幅に売上を伸張した。また、試験機は汎用試験機などが回復し堅調に推移した。一方の計測・制御・シミュレーションシステムは、震災後、自動車メーカーを中心に設備発注の延期・見直しなどがあり、低調な推移となった。この結果、計測・計量機器事業の売上高は81億54百万円(前年同期比1・2%増)、営業損失は7百万円(前年同期は営業損失4億30百万円)となった。
 医療・健康機器事業の売上高は57億50百万円(前年同期比8・2%減)、営業利益は5億9百万円(前年同期比45・9%減)となった。

日本計量新報 2011年11月20日 (2894号)

東京都計量協会
計量記念日のつどい開く
感謝状3件、会長表彰8氏

(一社)東京都計量協会は、「2011(平成23)年度計量記念日のつどい」を、11月7日、東京都港区のホテルアジュール竹芝で開催した。約85人が出席した。
 つどいは、丸岡哲夫副会長のあいさつで開会、来賓の寺井勝東京都計量検定所長があいさつした。
 表彰式を挙行。寺井勝東京都計量検定所長が「東京都生活文化局長感謝状」を2名1事業所に贈呈した。
 山本信太郎副会長が「(一社)東京都計量協会長表彰」を8名に贈賞した。受賞者を代表して、池田和夫氏(東京計量士会参与)が謝辞を述べた。
 計量管理強調月間標語の作品表彰を挙行。山田敏夫計量管理研究部会長が優秀賞2名、佳作3名を表彰した。
 来賓の秦勝一郎<CODE NUMTYPE=SG NUM=82B1>日本計量振興協会常務理事が祝辞を述べた。
 懇親パーティーを開催。横田賢次郎理事の司会で、山本信太郎副会長が会長あいさつ(清宮貞雄会長代理)をし、寺井勝東京都計量検定所長が乾杯の発声をした。
 中締めは、小川弘理事。

受賞者(敬称略)

【東京都生活文化局長感謝状】◇経営者の部=黒澤隆一(海外貨物検査(株)代表取締役・常務取締役)◇計量士の部=池田和夫(東京計量士会参与)◇事業所の部=森永乳業(株)東京多摩工場
【(一社)東京都計量協会長表彰】◇経営者の部(3名)=▽山田孝((有)山田計器製作所代表取締役)▽渡部洋士((株)渡部計器製作所代表取締役)▽石井康二(太陽計器(株)代表取締役)◇従業員の部(4名)=小林真((株)協立商会営業本部技術課長)▽堀越淳史(共栄衡器(株)営業課長)▽谷貴之(東日本旅客鉄道(株)東京支社東京総合車輌センター設備課)▽高橋芳美(長野計器(株)東京本社営業本部営業企画部営業企画課主任)◇計量士の部=三坂公明(東京計量士会)

標語入選作品・ 入選者(敬称略)

【最優秀作品(2名)】▽「正しい計量 確かな品質 みんなで築こう 大きな信頼」南口梨奈(森永乳業(株)東京工場チルドプロセス)▽「計量は品質守る第一歩 精度高めて 築く信頼」井上裕治(中外製薬工業(株)浮間工場品質管理グループ)
【佳作(3名)】▽「基本を守って しっかり確認 信頼届ける 確かな計量」小池秀美(中外製薬工業(株)浮間工場製造第2グループ)▽「未来へ続く確かな信頼 みんなで守ろう 正しい計量」小田木和也(森永乳業(株)大和工場製造部)▽「一人一人の正しい計量 そこから生まれる 安心・安全」栗原圭吾(同多摩工場市乳コントロール)

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