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日本計量新報 2011年12月11日 (2897号)

来秋に稼働を開始
田中衡機工業所がベトナムに工場建設

トラックスケール、フロアスケール、農業計量器を生産

(株)田中衡機工業所(新潟県三条市、田中康之社長)は、ベトナムのホーチミン市近郊のドンナイ省のニョンチャック工業団地に同社のトラックスケールやフロアスケール、農業用計量機器の生産工場を建設し、現地で生産から販売までの製販一貫体制を敷く。総投資額は4億円で来年2月に着工し、同年秋にも稼働を始める。経済成長が続くベトナムの市場開拓を目指す。



(株)田中衡機工業所は、11月初めに100%出資のベトナム現地法人「タナカスケールベトナム」を設立した。
 工場は、ホーチミン市に隣接するドンナイ省のニョンチャックの工業団地で、工場敷地は、新潟・三条の本社工場と同程度の広さ2ヘクタールである。
 まずは、「フロアスケール」や「トラックスケール」を生産する。資材は現地で調達し、生産に必要な装置や機械などは日本から搬入する考え。
 現地生産された製品は、ベトナムに進出する日系企業や現地企業に販売する製販一貫体制。溶接など一部の加工をベトナムの工場で担い、コストを下げる事で、将来的には、日本向け製品の生産も視野に入れている。
 (株)田中衡機工業所は、新潟県三条市で1903年に創業した計量機メーカー。現在は、トラックスケールやフロアスケールを中心に、工業用の計量システムを設計製造している。また、昔ながらの機械式台秤も生産している。 量産品では対応しきれない、顧客それぞれの計量ニーズに対し、新しい技術・製品・提案をしている。
会社概要
【会社名】 (株)田中衡機工業所
【設立】1903(明治36)年12月
【役員】▽代表取締役会長田中悌司▽代表取締役社長田中康之
【従業員】135名
【営業品目】デジタル台はかり、フロアスケール、トラックスケール、ホッパースケール、パッカースケール、自動充填機、液体充填機、コンテナバックスケール、ベルトスケール、コンスタントフィードウェア、オートチェッカースケール、各種産業用計量機、農業用計量機、規格台ひょう、自動台ひょう、上皿さおはかり

日本計量新報 2011年12月11日 (2897号)

JAIMA・JSIA合同展統一名
「JASIS(ジャシス)」に決定

 (社)日本分析機器工業会(服部重彦会長)と日本科学機器団体連合会(矢澤英人会長)は、両団体の重点事業分野の中でも最大事業である合同展の統一名称をJASIS(ジャシス)に決定した。(Japan Analytical&Scientific Instruments Showの頭文字)
 2012年は分析展が50回目、東京開催の科学機器展が35回目の節目にあたることから、両団体会員の結束の強化と人心の一新の意味もあわせもつ。
 新名称は2011年1月20日〜31日にかけ公募を行い、応募577件の中から選考したもの。諸外国での受容性といった点を調査し、国際的使用に適ったものとした。また、デザインも、「この分野でアジアの中心となる展示会」のコンセプトにより、「日本らしさ」「アジアらしさ」を訴求する毛筆書体を中心に構成。この毛筆書体は力強さを、その他の書体は分析科学機器がもつ精緻さ、精密さを表現している。
 この分野は、高度な製品を取り扱う比較的小規模の企業で構成されている。しかし、その製品・技術力は世界市場で重要な地位を占めている。このような特長から、その活動も世界を視野に入れる必要があり、業界全体およびユーザーサイドからも合同展(分析展/科学機器展)のさらなる国際化が求められている。
 新生JASISは、グローバルな情報発信力の強化による世界的地位の向上を図るため、世界をリードする各種業界、関連機関とさらなる連携強化をはかり、国内はもちろん、インド、中国、韓国などでも強力なプロモーション活動を予定。
 新生JASISを魅力あるものとし、とりわけアジアのリーダーとしてアジア圏から出展社、来場者を募っていく。
 「JASIS」2012は、2012年9月5日(水)〜9月7日(金)にかけて幕張メッセで開催。
【問い合わせ先】(社)日本分析機器工業会事務局濱崎/小川(千代田区神田錦町1−12−3第一アマイビル3階、電話03−3292−0642)

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