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日本計量新報 2012年1月1日 (2899号第2部)

霧ヶ峰高原の最高峰、 車山の気象レーダードーム

レーダードーム  
 
 

写真は霧ヶ峰高原の最高峰、車山の気象レーダードーム。
冬でも手軽に山に登って雪景色を楽しみたいという希望を満たしてくれる車山(標高1925m)。霧ヶ峰高原と区別して車山高原と呼ばれているが、連続する高原であり、名前を分けたのは地域同士の縄張り意識の表れようにも思える。2011年1月3日にこの地を訪れて、4日に雪の高原道路を散策し、そのついでに車山にも登った。
 山の人工物は時代を物語る。車山山頂のドームは、気象庁所管の気象レーダー観測施設で、1999(平成11)年11月1日に運用が開始された。車山を題材にした絵画や写真を見ると、ドームが写っているかどうかで時代が区分できる。このレーダーは、「レドーム」と呼ばれるドームのなかに設置されていて、直径4mのパラボラアンテナが1分間に4回転しながら1秒間に260回、パルス状の電波を発射し、雨や雪により反射され、戻ってきた電波(エコー)を受信するという動作を繰り返す。無人による自動運転であり、月1回の点検時以外は止まることなく、1年中観測を続けている。観測所の施設公開は1年に1度行われている。(文章 甲斐鐵太郎)

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