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日本計量新報 2012年4月1日 (2911号)

2012年1月 計量計測機器生産額
電気計測器311億円、分析機器166億円

精密測定機器は73億円
放射線測定器は26億円

 経済産業省が公表した2012年1月分の機械統計確報によると、計量計測機器の生産額のうち、電気計測器311億円、分析機器166億円、精密測定機器は73億円となった。放射線測定器は26億円。電気計測器は前年同月比1・3%増、分析機器28・8%増、精密測定機器2・6%増。2011年暦年(1〜12月)では、電気計測器は4472億円、分析機器1929億円、精密測定機器1023億円。


分析機器が28・8%増

生産額のおもな項目で前年同月比で増えたのは、半導体・IC測定器4・1%増、医用測定器24・1%増、工業用計重機22・9%増、精密測定機(光学測定機を含む)4・2%増、分析機器28・8%増、試験機12・4%増である。 減ったのは、電気計器13・2%減、電気測定器(半導体・IC測定器を除く)4・1%減、工業用長さ計0・2%減、ガスメータ15・5%減、工業用計測制御機器12・6%減。

電気計測器全体は1・3%増

電気計測器の2012年1月の生産額は機械統計確報では267億3800万円。(社)日本電気計測器工業会のまとめでは、310億8000万円となる。工業会統計値の前年同月比は1・3%増。金額の違いは両者で集計項目が異なるためで、放射線測定器と環境計測機器を電気計測器に含めるかどうかの違い。
 2011年暦年(1〜12月)では、4471億8300万円(前年同月比4・1%増)。
■電気計器は13・2%減
 電気計器は32億7800万円(前年同月比13・2%減、以下かっこ内は前年同月比)。
【内訳】(1)指示計器4億2600万円(2・1%減)(2)電力量計28億5200万円(14・7%減)
 2011年暦年では、460億4600万円(4・3%増)。
■電気測定器は0・3%減
 電気測定器が154億8500万円(0・3%減)。半導体・IC測定器を除いた金額は、79億8400万円(4・6%減)。
【内訳】(1)電圧・電流・電力測定器8億6700万円(15・3%減)(2)波形測定器2億4700万円(46・3%減)(3)無線通信測定器25億円(73・6%増)(4)伝送特性測定器3億3300万円(7・5%減)(5)測定用記録計・データ処理装置6億100万円(20・2%増)(6)その他の電気測定器34億3600万円(25・0%減)
 2011年暦年では、電気測定器の生産金額は2364億6300万円(7・4%増)。
■半導体・IC測定器は75億円
 生産金額で電気測定器の48・4%を占める(7)半導体・IC測定器は、75億100万円(4・6%増)。
 2011年暦年では、1243億2300万円(4・3%増)。
■工業用計測制御機器は80億円
 工業用計測制御機器は79億7500万円(9・8%減)である。
【内訳】プロセスオートメーション(PA)用計測制御機器79億7500万円(9・8%減)
 2011年暦年では、1278億5800万円(2・4%減)。
■放射線測定器は179・7%増
 放射線測定器は25億6500万円(179・7%増)。
 2011年暦年では、149億6800万円(19・9%増)。
■環境計測機器は10・2%増
 環境計測機器は17億7700万円(10・2%増)。
 2011年暦年では、218億4800万円(0・1%減)。

医用測定器は24・1%増

医用測定器は78億5300万円(24・1%増)である。生産数量は57万6004台(11・6%増)。
 2011年暦年では、863億300万円(1・8%増)。

精密測定機器は73億円

精密測定機器は73億4900万円(2・6%増)。工業用長さ計は減少した。
【内訳】(1)工業用長さ計(ゲージ、ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージ)26億6100万円(0・2%減)、生産数量46万5100個(10・9%減)、(2)精密測定機(光学測定機を含む)46億8800万円(4・2%増)、生産数量2万4016台(3・4%増)。
 2011年暦年では、1023億1600万円(29・3%増)。

積算体積計は  38億円

積算体積計は、38億200万円。生産数量は45万915個。
【内訳】(1)ガスメータ18億7700万円(15・5%減)、生産数量19万2750個(10・7%減)(2)水道メータ13億2400万円、生産数量25万6618個(3)積算式ガソリン量器6億100万円、生産数量1547個
 ガスメータの2011年暦年生産金額は、311億4400万円(26・7%減)。

圧力計(アネロイド形)は9億円

圧力計(アネロイド形)は9億500万円。生産数量98万3271個である。

試験機は12・4%増

試験機は14億5400万円(12・4%増)となった。生産数量372台(10・1%減)。
【内訳】(1)材料試験機9億8500万円(338台)(2)動的試験機・構造物試験機4億6900万円(34台)2011年暦年では、207億500万円(8・7%増)。

測量機器は13億円

測量機器は13億2300万円。生産数量は9142個。
【内訳】(1)トランシット・レベル(水平器・ハンドレベルを除く)3億3400万円(5928個)(2)光波測距儀9億8900万円(3214個)

工業用計重機は22・9%増

工業用計重機は26億800万円(22・9%増)。生産数量1381台(1・0%増)。
 2011年暦年では、354億6100万円(17・1%増)。

分析機器は28・8%増

分析機器は165億9400万円(28・8%増)である。生産数量2万4498台(3・5%減)。
【内訳】(1)光分析機器20億3500万円(6912台)(2)電磁気分析機器(X線解析装置を除く)28億7500万円(497台)(3)クロマト・分離・蒸留機器24億800万円(6118台)(4)その他の分析機器92億7600万円(1万971台)
 2011年暦年では、1928億5100万円(3・5%増)。

生産指数は、電気計測器70・2、計測機器115・8

2005(平成17)年を100とした機械工業業種別生産指数(付加価値額ウェイト)は、電気計測器(ウェイト75・0)は、原指数(当月の数量÷基準数量により算出)60・2、前年同月比5・5%減、季節調整済指数70・2、前月比6・6%減。計測機器(同80・7)が、原指数104・3、前年同月比11・7%増、季節調整済指数115・8、前月比2・7%減。
 業種別の生産指数は、対象業種の生産活動の水準や推移を示すもの。経済活動の動きや全体像の把握、景気判断の指標として重要な統計指標。
 機械工業生産能力指数は、電力量計(ウェイト12・3)は原指数92・5、前年同月比0・0%。工業用計測制御機器(同89・9)は、100・8、前年同月比0・5%増。ガスメータ(同23・3)は、原指数92・7、前年同月比0・8%増。(おわり)

日本計量新報 2012年4月1日 (2911号)

計量関連団体 人事異動 日本電気計器検定所

日本電気計器検定所=▽東北支社長白井照光(東北支社新潟事業所長)
▽東北支社新潟事業所長馬場将彰(技術研究所標準研究グループマネージャー)(4月1日付)

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