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日本計量新報 2012年5月27日 (2918号)

国際化推進、計測展の改革、基盤強化
一般社団法人日本電気計測器工業会の2012年度定時総会

(一社)日本電気計測器工業会は2012(平成24)年度(第52回)定時総会を、5月16日の午後、東京都千代田区神田錦町の学士会館2階で開催した。今回は、一般社団法人となってから初めて開く総会である。議案は原案どおり可決。電気計測器の生産額は、11(平成23)年1月〜12月(暦年)ベースで3848億87百万円となり、前年比115・59%(同工業会調べ)と大幅に伸長し、回復してきた。


2012(平成24)年度事業計画は、前期に策定した「3カ年計画(2011−2013)」の柱となる@国際化と国際協力事業の推進、A計測展の改革、BJEMIMA の基盤強化を、引き続き重点施策として活動する。
 事業計画の要点は次の通り。

■調査研究・広報事業

エネルギー・低炭素政策=12(平成24)年度に新たに機能別委員会としてエネルギー・低炭素政策委員会を発足させ、エネルギー効率向上を支える計測制御技術の調査検討、本分野に関する規制・国際標準化への対応、スマートグリッド関連機器およびグローバル認証に関連する計測器ビジネスの機会探索と提言を行う。
調査・統計=ユーザーニーズと市場動向を反映した中期予測の作成とスピーディな情報発信を行い、主要機種ごとの分析を外部へ情報発信する。また、グローバルな視点での需要予測について検討を進める。さらに、独占禁止法へのコンプライアンスの観点で作成したガイドラインを着実に実施する。
製品安全・EMC=国内外の電気計測器及び関連製品のEMC および電気/光安全に係わる各種法律や関連規格の制定・改廃に関する情報を収集し、会員企業および会員外企業に提供する。韓国KC マークへの調査対応等も含む。Web 技術を用いて、会員に有用な情報の収集・整理を行う。
国際=海外関連団体との交流・情報交換する機会を増やし、会員企業のビジネス拡大を支援するために、アジア関連団体・展示会との交流を継続し、相互参加等を企画する。海外安全対策マニュアルの補強や海外に関するセミナーを行う。
輸出管理=法令改正のパブリックコメントに対する検討を行い、情報共有するとともに必要に応じてJEMIMAとしての意見を提出する。「安全保障貿易管理説明会(適格説明会)」を継続実施する等により、会員の輸出管理業務の適正化・効率化に寄与する。
知的財産権=特許庁審査・審判部門との意見交換会を企画し、会員企業の要望を伝えるとともに知的財産権に関する情報収集を行う。
資材=「部材市中価格調査推移一覧表」を会員各社に毎月提供する。また、安定調達に向けての情報共有、相互協力を図る。
環境グリーン=世界の環境関連規制とその制定状況を継続調査し、JEMIMAとしての対応指針を明確にする。関連機関にJEMIMA の意見を提案し、規制・規格の制定に反映させる。
校正事業推進=校正サービス事業の発展のために、(独)産業技術総合研究所および(独)製品評価技術基盤機構の協力を得て、JCSS(計量法校正事業者登録制度)の諸問題の解決、制度の普及、需要の喚起を図るとともに、業界意見を行政へ提言する。
戦略的基盤技術検討=将来の基盤技術になりうる先端技術分野と研究開発に関して、その分野の第一人者による講演会を企画し、調査検討を行う。
広報=4 月からの一般社団法人移行に合わせ、ホームページや案内などの内容を刷新する。 ホームページ・会報・メルマガを有機的に活用し、効果的な広報活動を行い、展示会実行委員会の他委員会とも連携し、積極的な情報発信に努める。

■精標準化・規格制定事業

標準化=経産省の「社会環境整備・産業競争力強化型規格開発事業」枠組みで、計測制御分野フィールドバスに関する国際標準開発を行う。経産省からの委託により、ISO/TC30(管路における流量測定)、IEC/TC45(原子力計測)、IEC/TC65(工業用プロセス計測制御)の国際審議機関の日本国内事務局機能を果たす。国際標準化活動を支援し、日本からの規格提案をはじめ、IEC 国際規格審議において日本の意見を規格に反映する努力を続ける。
受託事業=(一財)日本規格協会のJIS 原案作成事業として、以下の原案作成を行う。電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全。計測・制御および試験室使用の電気装置 電磁両立性要求。排ガス中のダスト濃度計の連続測定方法。測温抵抗体。

■展示会事業

 

計測展 2012OSAKA( 2012 年10 月31 日〜11 月2日、グランキューブ大阪)開催を成功に導く。また、計測展2013 TOKYO開催準備を進める。

■関西支部事業

 

関西地区での委員会活動を充実させ、関係団体との積極的な連携活動を行う。

新役員

▽会長(関西支部長)=堀場厚(堀場製作所)
▽副会長=海堀周造(横河電機)、橋本裕一(アンリツ)、小野木聖ニ(アズビル)
▽専務理事=吉原順二
▽理事=斎藤操(岩通計測)、高橋常夫(エヌエフ回路設計ブロック)、土川稔(NECAvio赤外線テクノロジー)、渡邊佳英(大崎電気工業)、岡崎一英(岡崎製作所)、小林一夫(菊水電子工業)、小野瀬荘樹(島津システムソリューションズ)、三宅康雄(タケモトデンキ)、苅谷嵩夫(チノー)、高橋俊夫(東亜ディーケーケー)、宮下武彦(東芝)、吉池達悦(日置電機)、小松均(日立ハイテクソリューションズ)、日下高(富士電機)、山本正純(三菱電機)、水阪隆蔵(山里産業)、弘田成彦(リーダー電子)
▽監事=黒坂純(エンドレスハウザージャパン)、小林哲郎(海外産業人材育成協会)、重盛徹志(新コスモス電機)、嶋津忠彦(浜松ホトニクス)

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