計量新報記事計量計測データバンク会社概要出版図書案内

日本計量新報 2012年8月12日 (2929号)

高山の古い町並みと宮川の朝市


飛騨高山の特産品をあげていくと、 赤かぶら、鶏(けい)ちゃん、宿難(すくな)かぼちゃ、みだらしだんご、さるぼぼ(人形)、一位一刀彫、飛騨春慶(ひだしゅんけい)(漆塗り)、渋草焼(しぶくさやき)などがつづく。名所ということでは、古い町並みは観光の目玉であり、高山市三町伝統的建造物群保存地区と、下二之町大新町伝統的建造物群保存地区の二カ所が重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。高山の象徴は宮川朝市かな。

東京から鉄道で高山市にやってきた人は「遠かった」といった。乗用車で動いても遠い。しかし名古屋からは近い。富山や石川からも近い。愛知県一宮市から岐阜県を経由して富山県砺波市へ至る、東海地方と北陸地方を縦断する東海北陸道が開通しているからだ。「どこか遠くへ行きたい」「知らない街を歩いてみたい」という旅情を誘うに十分なのが高山の街であり、観光シーズンには朝市と伝統的建造物群保存地区は旅行者でにぎわう。

 その高山市の人口は9万2747人(平成22年度国勢調査)。2005年(平成17年)2月1日 大野郡の丹生川村、清見村、荘川村、宮村、久々野町、朝日村、高根村、吉城郡の国府町、上宝村が高山市に合併、編入されてのことであり、2000年には9万7023人であり、2005年には9万6231人であったから、人口は少しずつ減っている。編入された町村の人口減少はとくに著しいと推察される。高山市の森林率は92.3パーセントであり、面積が日本一大きな市(東京都に匹敵する面積)である高山市は、岐阜県内で人口が7番目に大きい市だ。岐阜県の人口は1983年に200万人を超えた。その後も増え続け、2005(平成17)年10月1日の国勢調査では210万7226人(男102万570人、女108万6656人)で、日本の総人口の1.6%を占め、全国第17位。しかし。2012(平成24)年3月現在は206万6229人であり、減少に転じている。

高山を訪れるのに下呂や平湯の温泉地に宿をとるのが筆者の常。用事があって高山グリーンホテルに宿泊したので、宮川の朝市は早朝6時から始まるというので、この時間に足を運んだら店を出していたのは5件ほど。地元のおばちゃんがエンドウ豆を200円分買っていたので、同じように買おうと思ったが、店のおばちゃんたちの話しが長くなったので待つのを止め、古い町並みを見物し始めた途端に雨が降ってきた。写真は高山の古い町並みと宮川の朝市
(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎)

※日本計量新報の購読、見本誌の請求はこちら


記事目次日本計量新報全紙面
HOME
Copyright (C)2006 株式会社日本計量新報社. All rights reserved.