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日本計量新報 2013年7月28日 (2974号)

   

知的基盤整備検討会開く
計量標準・微生物遺伝資源・地質情報の整備計画など報告

ユーザーニーズふまえて整備
知的基盤整備特別委で検討へ

経済産業省は、「新たな知的基盤整備計画及び具体な利用促進に関する検討会(北澤宏一座長)」を7月9日、経済産業省で開催した。計量標準・微生物遺伝資源・地質情報の3つの検討会で作成した整備計画と利用促進策を報告、討議した。報告内容は今後、日本工業標準調査会知的基盤整備特別委員会で検討される。


 会議は、産業技術環境局の安永裕幸審議官(産業技術・基準認証担当)があいさつ。安永氏は、知的基盤の整備は日本の産業の競争力維持に不可欠であり、国がやるべき責務としてきちんと推進していく、整備計画も今後定期的に見直していくと述べた。
 この検討会の目的は、計量標準、微生物遺伝資源、地質情報の3つの検討会がまとめた、整備計画と利用促進方策のとりまとめ。
 多田拓一郎知的基盤課長が7月1日に着任したばかりなので、藪内雅幸前知的基盤課長が3つの検討会がとりまとめた整備計画と利用促進方策を報告した。

計量標準に関する新たな整備計画・利用促進方策

■物理標準は106、標準物質は261整備
  これまでの計量標準整備(第1期整備計画〔2001〜2011年度〕)により、計量標準の量と品目は、現在欧米とほぼ遜色のない規模まで整備した(物理標準303、標準物質313)。
 今後はユーザーニーズをふまえて計量標準、標準物質を整備する。物理標準は、高周波電気量、光放射関連量、放射線等の分野を中心に整備する(整備予定件数106件)。標準物質は、汎用標準物質のほか、環境・食品等安心・安全関連の標準物質を整備する(整備予定件数261件)。
 整備計画(短期〔2014年度まで〕、中期〔2017年度まで〕、長期〔2022年度まで〕)を定期的に見直すとともに整備された成果を評価し、不要な標準の廃止も検討していく(PDCAサイクル)。
■官民で役割分担
 官民で役割分担し、標準供給における民間の役割を拡大して迅速な供給を実現する。
■JCSS運用を改善
 求められる技術水準に即した登録審査や、複数量目の計測器の校正の検討、2次標準器の開発など、JCSS制度の運用を改善する。

   

日本計量新報 2013年7月28日 (2974号)

   

おしゃれな高精度体組成計「BC−313」が8月発売(タニタ)

BC-313 (株)タニタ(東京都板橋区前野町1−14−2、谷田千里社長)は、体重が50g単位で計測可能な高性能体組成計「インナースキャン」シリーズに、上質なデザインに仕上げた「BC−313」をラインアップし8月1日に発売する。価格はオープン。
「BC−313」は、デザイン性を追求して厚さ6mmの強化ガラスを採用するとともに、操作部を凹凸のない静電式タッチボタンにすることで薄く光沢のある平滑な表面に仕上げた。カラーは高級感のあるメタリックレッド、メタリックブラック、パールホワイトをラインアップ。大きさは縦217×横316×厚さ27mmと収納場所を選ばない薄型コンパクト設計とするだけでなく計測時に足元が安定するようワイドボディーを採用。
 計測項目は体重、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢、推定骨量、BMI(体格指数)の8項目。すべて前回値に対しての増減を矢印で表示するとともに、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量は標準値と比較した判定も表示。体重は50g単位の高精度計測ができるため細かい変化をチェックできる。表示部のディスプレイを通常の約1.5倍の大型サイズとして視認性を向上。乗るだけで電源が入るステップオン機能と、測定者を判別する自動認識機能を搭載している。

   

日本計量新報 2013年7月28日 (2974号)

   

人事異動

経済産業省産業技術環境局知的基盤課=【転出】▽籔内雅幸(大臣官房付・産業技術環境局付(前知的基盤課長)、中部経済産業局総務企画部長へ)(7月16日付)

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