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日本計量新報 2013年8月4日 (2975号)

   

自然博物誌
九頭竜川を河口から水源まで遡行する

 
 7月5日、福井の九頭竜川河口の港は梅雨空であった。ここには福井港がつくられ、東尋坊がある。近くの芦原温泉街は田圃のなかにあり賑わいはすでに去っている。
 九頭竜川はサクラマスが遡上する。富山の神通川のマスずしはまた九頭竜川のマスずしに重なる。そして九頭竜川は鮎の川である。急流での大鮎との格闘は鮎師の夢の世界だ。九頭竜川のずっと奥の源は岐阜県との境の油阪峠である。
 九頭竜川を河口から遡上して水源にいたり、分水嶺を超えて長良川の郡上へとたどる行程で動いた。同じことをNHKの番組が大和田獏の出演でやっていた。上流部の九頭竜ダムはロックフィルダム方式が採用された。高さ128m、頂長355m、有効貯水容量1億9,000万立方メートル。ダムの直下にある長野発電所は1968年5月に運用を開始した。同発電所は、直下流の鷲ダムとの間で揚水発電(自流混合揚水式)によって最大出力は22万kW。写真は平成の大合併で坂井市になった旧三国町の九頭竜川河口。向こう側が海である。(文章と写真は旅行家 甲斐鐵太郎)

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