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日本計量新報 2013年8月11日 (2976号)

   

自然博物誌
夏の旅。赤い橋を通過するオートバイ旅行者の浮き立つ心が伝わってくる

 
 松本から上高地への入り口の釜トンネルをやり過ごして安房トンネルを抜け、高山にいたる道は、その逆コースとあわせてオートモービルでの旅行のコースである。飛騨川水系小八賀川は手を伸ばせるほどの道沿いを流れており、ここには岩魚が棲む。高山から走って平湯峠に近づくと道がカーブするところに赤い橋があって、そのわきに片仮名の名前のついた喫茶店が営業している。美味いコーヒーをだすので、時間がなくてもここで休憩する人は多い。一休みして橋を通過するオートバイ旅行者を見ていると、その浮き立つ心が伝わってくる。風情のある道路は急がない旅にピッタリなのではあるが、高山市と松本市をつなぐこの道路は中部縦貫道路の建設が完成すると通行量は減ることになる。道の途中にあったガソリンスタンドがコンビニエンスストアに変わった。松本では老人夫妻が営むガソリンスタンドがある。写真は岐阜県高山市の平湯峠付近の赤い橋の風景。(文章と写真は旅行家 甲斐鐵太郎)

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