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日本計量新報 2013年9月1日 (2978号)

   

計量計測関連企業2014年3月期第1四半期
経済効果の影響が明暗わかれる結果に

計量計測関連企業の2014年3月期第1四半期報告が出そろった。企業ごとの内容は次の通り。


長野計器

第1四半期連結累計期間における売上高は91億11百万円(前年同期比4・6%減)となった。損益面については、営業損失は42百万円(前年同期は3億10百万円の営業利益)、経常利益は37百万円(前年同期比82・7%減)となった。また、四半期純利益は投資有価証券売却益3億73百万円を特別利益に計上したことにより、2億79百万円(前年同期比98・1%増)となった。
 セグメント別の概況は、以下のとおり。
■圧力計事業=圧力計事業では、前期において産業機械業界向およびプロセス業界向は、震災復旧需要や電力会社の火力発電所再稼動などの要因により売上が増加したが、当期は減少した。また、円高の是正により一部に需要回復が見られるが、半導体業界向、FA空圧機器業界向の売上も低調に推移した。売上高は47億27百万円(前年同期比4・4%減)となった。
■圧力センサ事業=圧力センサ事業では、建設機械用圧力センサは、中国経済の減速が大きく影響し売上が減少した。また、圧力計事業同様に産業機械業界向、半導体業界向の売上も低調に推移した。売上高は24億27百万円(前年同期比1・3%減)となった。
■計測制御機器事業=計測制御機器事業では、自動車・電子部品関連業界向のエアリークテスターおよび工場生産自動化設備用の空気圧機器の売上が減少した。売上高は10億56百万円(前年同期比5・4%減)となった。
■その他事業=その他事業では、自動車業界を主要取引先としているダイカスト製品の売上が減少した。売上高は9億円(前年同期比13・0%減)となった。

エー・アンド・デイ

第1四半期連結累計期間における売上高は76億88百万円(前年同期比3・3%増)、営業損失は3億95百万円(前年同期は営業損失93百万円)、経常損失は5億99百万円(前年同期は経常損失3億96百万円)、四半期純損失は7億31百万円(前年同期は四半期純損失5億34百万円)となった。
 なお、2013年6月に子会社としてシーエム精機(株)を新設した。同社は同年7月に事業譲受によりウェイトチェッカーおよび金属検出機の開発・製造・販売に係る事業を開始している。
■計量・計測機器=国内の計量機器は、最近好調だった汎用天びんおよび台はかりが大きく売上を落とした。計測機器は、試験機関係は好調だった一方、熱中症指数計の需要が一巡したため前年同期並みの売上となっている。計測・制御・シミュレーションシステム(DSPシステム)は前年同期を下回る売上となったが受注残高は増えてきており今後に期待の持てる状況となっている。米州の計量機器は、研究機関向けおよび産業向けの高性能天びんが好調で売上は増加した。計測機器は、出荷が遅れたことと試験研究費が増加したことから業績を落とした。欧州の計量機器は、需要の回復を受けて売上、利益ともに持ち直してきた。アジア・オセアニアの計量機器は、オーストラリアでは需要の低迷から不調だったが、韓国では政府関係機関へのはかりを中心に売上を伸ばした。計測・計量機器事業の売上高は43億72百万円(前年同期比2・2%減)、営業損失は2億45百万円(前年同期は営業利益37百万円)となった。
■健康・医療機器=国内の健康機器は引き続き新規販売ルートの開拓や新製品投入の効果により好調に推移したが、医療機器は大口先の需要が落ち込んだことから低調な結果となった。米州の健康機器は、売上は伸ばしたが、原価率が上がったために利益はほぼ前年同期並みとなった。欧州における健康機器は、前年同期比で円安になったこともあり円換算ベースでの売上は増加したが、ロシアにおける販売体制強化のため販売費が増加したことから利益は減少した。アジア・オセアニアにおける医療機器事業は、新製品の寄与などから売上、利益ともに改善した。医療・健康機器事業の売上高は33億15百万円(前年同期比11・6%増)、営業利益は1億95百万円(前年同期比19・5%増)となった。

   

日本計量新報 2013年9月1日 (2978号)

   

NMIJ計量研修センター
特定計量証明事業管理者講習を募集
募集は8月26日から9月25日まで

(独)産業技術総合研究所は、特定計量証明事業管理者講習の受講者を募集している。産総研計量研修センターのホームページ(http://www.nmij.jp/~metroltrain/)で、提出書類の様式等に関する情報を公開している。
【受講資格】@環境計量士(濃度関係)であって、ダイオキシン類の実務の経験1年以下の者A環境計量士(濃度関係)であって、1年を超えるダイオキシン類の実務経験を有する者B環境計量士(濃度関係)の下で、ダイオキシン類の実務に携わっている者
【講習期間】2013年10月21日〜10月25日
【講習会場】(独)産業技術総合研究所計量研修センター実習棟(茨城県つくば市1−1−1中央第5)
【講習概要】@ダイオキシン類の分析、測定等の技術に関する事項A特定計量証明事業(ダイオキシン類)の品質管理に関する事項Bダイオキシン類関係法規に関する事項
【受講料】3万6400円
【定員】30名(ただし、受講者決定にあたっては受講資格@の者を優先)
【受講申請書提出期間】2013年8月26日〜9月25日(消印有効、ただし最終日前でも定員になりしだい受付終了)
【問い合わせ先】同センター=〒305−8561、茨城県つくば市東1−1−1中央第1外周さくら館、電話029−861−2422、FAX029−861−2423、電子メールmettrain-ml@aist.go.jp

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