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日本計量新報 2013年11月10日 (2987号)

   

2013計量記念日全国大会開く
特別講演は「iPS 細胞と再生医療の現状と展望」

13氏、2適管に大臣表彰
産業技術環境局長表彰は13氏

経済産業省・計量記念日組織委員会が主催する「2013(平成25)年度計量記念日全国大会」が11月1日、東京都港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイで開かれ、全国から計量計測関係者が多数集まった。大会は計量記念日式典、記念行事、レセプションの3部構成。記念日式典では経済産業大臣表彰(計量関係功労者)、経済産業大臣表彰(優良適正計量管理事業所)と産業技術環局長表彰(計量制度運営等貢献者)の表彰式が、記念行事では「何でもはかってみようコンテスト」と「計量啓発標語」の表彰式が挙行された。特別講演は、鄭雄一東京大学大学院工学系研究科教授(医学系兼担)による「iPS細胞と再生医療の現状と展望」。


記念式典のようす■記念日式典で、経済産業大臣表彰
 本大会は11月1日の計量記念日を祝って全国の計量計測関係者が集まって相互の交流を深めるとともに、特別講演などで最新の技術情報などを共有し、学術、産業の発展向上に役立てることを目的としている。
 第1部の計量記念日式典では、「経済産業大臣表彰」13氏、2事業所、「産業技術環局長表彰」13氏への表彰式が挙行された。(表彰者名は前号既報)
 式典の司会は、高野芳久計量行政室長。宮下茂(一社)日本計量振興協会会長が開会の辞。片瀬裕文経済産業省産業技術環境局長が経済産業省式辞を述べ、経済産業省表彰状、産業技術環境局長表彰状を授与した。受賞者を代表して瀧本慎吾氏が謝辞を述べた。
■「計量のトレーサビリテイ」確立を進めたい
 開会の辞で宮下会長は、「計量標準供給体制が制度化されて以後、計量標準の開発と体制整備が着々と進み、また、258のJCSS登録事業所、JCSS証明書の発行件数年間46万件など計量のトレーサビリティが定着してきている。一層広い分野での確立を推し進めたい」と述べた。
■コンテスト、標語の優秀作品・入賞者を表彰
 第2部記念行事で宮下組織委員会委員長(日計振会長)があいさつ。
 小学生から公募していた「何でもはかってみようコンテスト」で、114点の応募のなかから、最優秀作品賞1点、優秀作品賞2点、特別賞1点、奨励賞23点が選定され、入賞作・入賞者が表彰された。(受賞作・入賞者名は既報)北森俊行審査委員長が講評した。
 公募した「計量啓発標語」は、778点の応募のなかから、最優秀作品賞1点、優秀作品賞2点、佳作10点が選定され、入賞作・入賞者が表彰された。(受賞作・入賞者名は既報)
■鄭雄一東大大学院教授が特別講演
 特別講演は、鄭雄一東京大学大学院工学系研究科教授(医学系兼担)による「iPS細胞と再生医療の現状と展望」。
 鄭教授は、再生医学・組織工学の意義と内容を説明し、そこでのiPS細胞の活用の可能性にも言及した。臨床例研究の現状にも触れ、ニーズにあったスケールでの現実的なアプローチが必要であると述べた。
■懇親会で交流深める
 第3部レセプションを開催し、計量記念日を祝って交流を深めた。

   

日本計量新報 2013年11月10日 (2987号)

   

関東甲信越地区計量団体連絡協議会開く
10月25日(金)、浦安市のホテルオークラ東京ベイで

2巡目のスタート

2013(平成25)年度関東甲信越地区計量団体連絡協議会が、千葉県の当番で、10月25日(金)、千葉県浦安市のホテルオークラ東京ベイで開催された。約200名が参加し、計量功労者表彰式を挙行、各都県提案の5つの議題を討議した。記念講演は、作家・陽明学研究家の林田明大氏による「江戸時代に学ぶ不況・逆境に負けない心の鍛え方」。懇親会を開催して交流した。
 同協議会は、関東甲信越地区の計量協会と計量士会が合同開催。前回で持ち回りが一巡し、今回の千葉県((一社)千葉県計量協会〔恵藤敏郎会長〕、千葉県計量士会〔堀栄蔵会長〕)で、2巡目がスタートした。
 同協議会は、年に一度、関東甲信越地区の計量協会と計量士会の会員が集まり、計量に関する諸問題を討議するとともに、相互の交流を深め、親睦促進をはかっている。
 討議された各都県提案の議題は次のとおり。
▽議題1:指定製造事業者の重複書類の簡素化について(長野県計量協会)
▽議題2:「計量法関係ガイドライン集」の公開の要望について((一社)埼玉県計量協会)
▽議題3:環境計量証明事業者に対して各計量団体がおこなっている研修等の状況および環境計量証明事業に対する国の意見について((一社)茨城県計量協会)
▽議題4:現在、非自動はかりの技術基準JISB7611-2:2009の改定に向けて、JIS改定原案作成委員会で検討が進められている。非自動はかりの使用中の検査方法について、提案理由・説明(略)のとおりの内容を要望する。この問題は、法規制に関わる技術基準なので、国の見解をうかがいたい。(東京計量士会)
▽議題5:商品製造業の職場では、各種の「自動はかり」が、製品の品質維持・向上および計量管理に使用されている。計量士は、計量法で規定する特定計量器のみでなく、「自動はかり」を含む計測・計量器の精度等の維持管理に努めている。そこで、各種「自動はかり」の技術基準を含む日常の計量管理について、研修等の検討の場の設置を(一社)日本計量振興協会へ要望する。(同)
 参加者が意見を述べたほか、高野芳久経済産業省計量行政室長、産総研法定計量技術科島田正樹氏、河住春樹日計振専務理事が回答した。(詳細次号以下)

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