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日本計量新報 2013年12月8日 (2991号)

   

JCSS20周年記念シンポジウム開催
12月2日(月)、東京都千代田のイイノホールで

20年の歩みと展望を紹介
メインテーマは「JCSSは『安全とあなたの未来を支えます』」

シンポジウムのようす(独)製品評価技術基盤機構(NITE)は、JCSS(計量法トレーザビリティ制度)が11月1日に創設20周年を迎えることから、12月2日(月)、東京都千代田区のイイノホールで「JCSS20周年記念シンポジウム」を開催し、約500人が参加した。シンポでは日本のモノづくりを計測の信頼性確保という形で支えてきたJCSSの20年の歩みと現在の状況、「未来」への展望を、各講演者がさまざまな角度から紹介した。同時に、JCSS登録事業者による展示会を開催した。


5つの講演でJCSSの今が明らかに

20周年迎えたJCSS

1993(平成5)年に創設されたJCSS(計量法トレーサビリティ制度)は、11月1日に20周年を迎えた。JCSSは計量標準供給制度と校正事業者登録制度で構成されており、校正事業者登録制度をNITE認定センターが実施している。

今後の発展を期待

展示会のようす経済産業省が開催した「新たな知的基盤整備計画及び具体な利用促進に関する検討会」(小野晃座長)で、「計量標準に関する新たな整備計画・利用促進方策」が策定されている。利用促進方策では、中堅・中小企業による計量標準の利用拡大、公設試験研究機関の活用による中小企業支援促進が求められている。
 本シンポジウムをきっかけに、新たな計量標準ユーザーの開拓やJCSSのさらなる利用拡大に繋がることが期待される。

5つの講演

安井至理事長来賓として経済産業省産業技術環境局の安永裕幸審議官(産業技術・基準認証担当)があいさつした。
 シンポジウムのメインテーマは「JCSSは『安全とあなたの未来を支えます』」。5つの講演があった。
 講演は、さまざまな視点から、日本のモノづくりを計測の信頼性確保で支えてきたJCSSの20年の歩みを振り返り、これからの展望として、計量標準の開発状況や中小企業・公設試験研究機関等との関わりについても紹介した。5つの講演の演目と講演者はつぎのとおり(敬称略)。
▽開会・講演1=JCSSの20年間((独)製品評価技術基盤機構理事長安井至)▽講演2=日本のモノ作りを支える計測の重要性について(ダイヤ精機(株)代表取締役社長諏訪貴子)▽講演3=東京都立産業技術研究センターにおける試験事業の高品質化と海外展開支援への取り組み((地独)東京都立産業技術研究センター経営企画部経営企画室主任研究員岩永敏秀)▽展示および休憩▽講演4=当社のJCSS業務の展開について〜温度計メーカの温度校正サービス〜(山里産業(株)標準室長丸野耕一)▽講演5=計量標準開発の現状と今後のJCSSへの貢献((独)産業技術総合研究所計量標準総合センター代表三木幸信)
 藤間一郎(独)製品評価技術基盤機構認定センター所長が閉会あいさつをした。
 懇親会も開催され、参加者が交流した。

新たな出会いの場に

同時開催で、JCSS登録事業者による展示会を開催した。事業紹介コーナーや相談コーナーを設置。参加者同士の情報交換、交流の場として活用された。

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