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日本計量新報 2014年1月1日 (2993号) 第1部
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新日本百景 自然歳時記
秋の高山祭の引き揃えに
修復なって参加した金鳳台(岐阜・高山まつり)
写真は秋の高山祭りの曳き揃いに、修復なって3年ぶりに姿をみせた下一之町の金鳳台(きんぽうたい)。かつて30名いた氏子は現在は10名に満たない。観光客が訪れる高山市の中心街ではあっても、人々の暮らしは現代社会の経済のしくみに馴染まない。祭りのあとの安堵感が屋台蔵のまえに置かれた金鳳台にただよう。呉服屋さんが氏子代表だ。
高山市には屋台会館があって、ここには春祭り、秋祭りの山車である屋台が常時納められていて、ツアーバスに乗ると案内される。ここに何度も足を運んでいると、祭りのときの屋台をみたいという気持ちになる。
秋祭りは桜山八幡宮の祭事として10月9日、10日におこなわれる。10日には高山市から遠くないところで身を開放されたので、大急ぎで見物に向かった。この日の高山市は気温が摂氏30度をこえる暑い日であった。
11台ある屋台のうち修復中の1台を除いて10台が桜山八幡宮に向けて引き揃えした。壮観という言葉が似合う。日中の行事に集まった20万人の観光客は炎天下に晒された。
前日の宵祭(よいまつり)は雨にたたられたので夜の巡行はなかった。
桜山八幡宮境内では引き揃えしたうちの布袋台(ほていたい)がからくり奉納を行った。布袋と唐子の遊びをからくりによって動かすそのようすに拍手が自然におこる。(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎) |
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