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日本計量新報 2014年8月31日 (3023号)

   

計量計測関連企業2015年3月期第1四半期
堅調だが、先行きに不透明感も

計量計測関連企業の2015年3月期第1四半期決算が出そろった。業種による出入りはあるが、次期以降に売上増が期待できる企業もあり、おおむね堅調に推移している。ただ、4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値は反動減もあり年率換算で6.8%減となり、設備投資は2.5%減で5四半期ぶりにマイナスになるなど、先行きに不透明感もある。


エー・アンド・デイ

エー・アンド・デイグループは、新製品開発、新規市場の開拓に注力し、多様なニーズやその変化に対応してきた。また、引き続き積極的な開発投資をおこなうことで、基盤技術の研磨に努めるとともに、応用技術力の強化を図ってきた。
 この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は79億35百万円(前年同期比3.2%増)、営業損失は5億33百万円(前年同期は営業損失3億95百万円)、経常損失は4億81百万円(前年同期は経常損失5億99百万円)、四半期純損失は4億22百万円(前年同期は四半期純損失7億31百万円)となった。
■計測・計量機器事業=日本では、計測・制御・シミュレーションシステム(DSPシステム)が売上を伸ばした。計測機器では大口案件の売上があり堅調に推移した。計量機器では前第2四半期連結会計期間に発表したウェイトチェッカや金属検出機などの新製品により売上の上積みがあったが、計量機器全体での売上としては微増に留まった。米州および欧州においては、特に計測機器の売上で前年同期を下回った。米州では前期からの受注低迷を受け、売上が伸び悩んでいるが持ち直しの動きも見られ、受注獲得に注力していく。アジア・オセアニアでは、計量機器・計測機器とも堅調だったことと、円安によって円換算額が大きくなることで、前年同期比で売上を伸ばした。売上高は45億95百万円(前年同期比5.1%増)、営業損失は2億62百万円(前年同期は営業損失2億45百万円)となった。
■医療・健康機器事業=日本では、医療機器・健康機器とも、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動もあり停滞した。米州における健康機器は、前期に引き続いて不調となった一方、欧州における健康機器は、販売施策により売上を伸ばした。しかしながら欧州では販売費も増加したため、収益面においての改善には至らなかった。売上高は33億40百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は1億7百万円(前年同期比44.9%減)となった。
(次号以下につづく)

   

日本計量新報 2014年8月31日 (3023号)

   

NMIJ法定計量セミナー
〜安全と安心のモノサシ〜
9月19日(金)、東京ビッグサイトで

(独)産業技術総合研究所計量標準総合センター(NMIJ)は、計量計測業界最大規模の総合展示会である「INTERMEASURE2014(第26回計量計測展)」(9月17日(水)〜19日(金))の併催事業として、法定計量セミナーを東京ビッグサイトで開催する。
 法定計量セミナーでは、生活で何気なく使われている計量器、その信頼性はどのように担保されているのかを探る。製品メーカーの品質管理、JEMICおよびNMIJでの型式承認試験の紹介に加え、消費者の立場から計量の安全安心についてどのように感じているのか、また、計量士が現場での計量管理について紹介する。
【日時/会場】9月19日(金)、10時30分〜16時30分/東京ビッグサイト会議棟605・606会議室
【申し込み】https://www.nmij.jp/public/event/2014/LMS2014/form/
【問い合わせ先】(独)産業技術総合研究所計量標準管理センター計量標準計画室=電話029-861-4118、FAX029-861-4099、電子メールnmij-houteiseminar-2014-ml@aist.go.jp
【プログラム】▽開会▽来賓者あいさつ=三浦裕幸(経済産業省産業技術環境局計量行政室長)▽招待講演「消費者の立場から見た計量の安全と安心」=青山理恵子((公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会副会長)▽招待講演「セルフ販売用計量器による品質管理」=田尻祥子((株)イシダ滋賀事業所技術統括部技術規格管理課課長)▽昼食・休憩▽招待講演「電力量計の型式承認」=手塚政俊(日本電気計器検定所検定管理部型式試験グループ)▽招待講演「流通業計量士から見る二本のモノサシ(計量法と食品表示法)」=吉野博((株)大丸松坂屋百貨店業務本部業務推進部首都圏エリア総務担当計量士)▽休憩▽講演「OIML TC8(国際法定計量機関、流体量の測定)活動の動向について」=戸田邦彦((独)産業技術総合研究所〔産総研〕計測標準研究部門流量計測科流量計試験技術室)▽講演「非自動はかりの型式承認試験」=大谷怜志(産総研計測標準研究部門力学計測科質量計試験技術室)▽閉会

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