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日本計量新報 2015年3月8日 (3048号)

   

第13回全国計量士大会開催
「これからの社会が求める品質管理と計量管理」テーマに

2月20日(金)、リーガロイヤルホテル京都で
講演は、流通・製造業からの計量士への期待

加島淳一郎日計振会長(一社)日本計量振興協会(日計振)は「第13回全国計量士大会」を、2月20日(金)、京都市下京区のリーガロイヤルホテル京都で開催し、約185名が参加した。今回のメインテーマは「これからの社会が求める品質管理と計量管理」。流通・製造業の事業展開をふまえた計量士への期待がテーマである2つの講演をふまえ、これからの計量計測活動においての計量士の活動のあり方、計量士の職域拡大に繋がる活躍が期待できる事業、分野等についての将来展望を探った。懇親会で交流を深めた。


三浦計量行政室長があいさつ

総合司会は、万福良秋(一社)日本計量振興協会計量士部会委員。企画・運営にあたっている吉村良次同計量士部会長が開会あいさつをした。加島淳一郎日計振会長が主催者あいさつをした。来賓を代表して、三浦裕幸経済産業省計量行政室長があいさつし、計量士の活躍への期待を述べた。

事業の柱を報告

河住春樹同会専務理事が、日計振の計量士関係事業の取り組み状況を報告した。
 河住氏は、計量担当者育成のための研修事業として実施している研修会・講習会等を報告した。@計量士の業務拡大のための技術講習会=▽リフレッシュ基礎コース(日計振登録計量士の53%が受講)▽実務コース(2014年度は東京で実施、受講者計338名)▽計測管理専門コース(14年度は東京で実施、受講者計48名)A校正技術者研修会=09年度A14年度受講者計267名B計量技術者、計量管理者養成教育C計量器コンサルタント資格認定講習会の実施(32名が参加)D放射線・放射能の測定に関する基礎講習会の開催(13年度は福島県〔100名受講〕、14年度は福島県、京都府、埼玉県、愛知県〔4会場計230名受講〕)。
 計量管理の推進に関する事業を報告した。@ISO10012規格の普及・活用と認証制度の実施=計量管理のグローバル化対応調査研究委員会の開催A自動はかりの計量管理に関する課題調査と対応策の検討。
 今後の取り組みを報告した。@自動はかりの計量管理に関する調査検討A計測管理規格ISO/JISQ10012の普及導入支援及び認証審査制度の構築B中小企業測定基礎研修の拡大とものづくり支援計量計測事業の推進C計量制度の課題とその対応策の調査検討。

講演ふまえ自由に討議

会場のようす今回の意見交換は「これからの社会が求める品質管理と計量管理」をメインテーマとし、法定計量の枠にとどまらない計量士の活動のあり方を探求するうえで、企業の事業活動の新たな展開をふまえて、企業から見たこれからの計量士への期待を、時代の要請に応え先進的な分野で活動している流通分野、製造分野の企業の担当者が講演した。講演をふまえて自由に討議した。コーディネーターは吉川勲(一社)京都府計量協会理事。

2つの講演(1)

2つの講演があった。@百貨店の品質管理と計量士への期待(木谷一成〔(株)高島屋MD本部品質管理室〕)A計量器製造業から見た計量士への期待(田尻祥子〔(株)イシダ技術統括部技術規格管理課〕)
 木谷氏は、@高島屋におけるリスクテイクの考え方A品質関連リスクマネジメント体制B誤表記事案発生時の対応C高島屋での品質保証への取組みD計量士への期待の内容で講演した。高島屋におけるリスクテイクの考え方として、働くすべての人の基本的価値の共有を大前提に「お客様第一主義」「リスクテイク」が経営の基本になっていることを紹介した。これに則った品質保証への取り組みを紹介し、計量士への期待として、@お客様第一主義を念頭に置いた日々の行動A幅広い情報の収集と専門知識の習得、発揮B計量危機事案発生時の計量士としての迅速な連絡・報告・改善措置の実施をあげた。
(次号以下につづく)

   

日本計量新報 2015年3月8日 (3048号)

   

NMIJ法定計量クラブ第2回はかり研究会開催
非自動はかりJISの改正内容を説明

(独)産業技術総合研究所計量標準総合センター(NMIJ)法定計量クラブ(小谷野泰宏クラブ長)は、1月20日付で公示されたJIS規格「非自動はかり-性能要件及び試験方法-第2部:取引又は証明用(B7611-2)」の改正内容に関して、行政機関等および事業者を対象とした説明会を、2月27日(金)、東京・秋葉原の秋葉原UDXビルで開催した。
 研究会は「第1部:法定計量セミナー」と「第2部:事業者向け説明会」の2部構成で実施し、計量行政機関や関連計量団体の関係者は「第1部:法定計量セミナー」へ参加した。
 「特定計量器JISの最近の動向」を法定計量科法定計量室の伊藤武氏が、「非自動はかりJIS改正に伴う説明」を法定計量科型式承認技術室の長野智博氏が説明した。質疑応答もおこなわれた。
(詳細次号以下)

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