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日本計量新報 2009年03月08日 (2764号2面)

第59回計量士国家試験3月1日実施 受験者数7281名、前年比101・2%

毎年3月の第一日曜日に実施される計量士国家試験が、3月1日、全国9会場で9時20分から実施された。
 今年の出願者数は10669名で、前年比99・4%と微減。環境計量士(騒音・振動関係)と一般計量士は増加したが、絶対数の多い環境計量士(濃度関係)の出願者数減少が、全体の微減につながった。
 実際の受験者数(途中退席者を除く、以下同じ)は7281名(2009年3月2日現在の暫定値)。前年比は101・2%と微増した。受験率は68・2%。
 試験区分別の速報(2009年3月2日現在)は以下の通り(出願者数/受験者数/受験率。カッコ内は前年比)。
▽ 環境計量士(濃度関係)=7200名(96・6%)/4812名(97・8%)/66・8%
▽ 環境計量士(騒音・振動関係)=1882名(101・0%)/1250名(103・1%)/66・4%
▽ 一般計量士=1587名(112・1%)/1219名(114・9%)/76・8%
 合格発表は5月末頃の予定で、本紙および計量計測データバンクのほか、官報、経済産業省ホームページ(http://www.meti.go.jp/information/license/index.html)に合格者の受験番号を掲載する。
 計量士国家試験は、適正な計量実施の確保を推進するため、計量に関する専門知識・技能を有する者の要請を目的として、毎年一回実施されている。受験・応募資格に特に制限はなく、誰でも受験できるため、受験者層は幅広い。
 ただし、昨年実施された第58回の合格率は、全体で15・0%。実施年によって増減はあるが、難しい資格試験の一つである。
 計量士制度は、「経済取引の発達、産業技術の進歩等これらに関して要求される計量技術が高度化・専門化するようになったことを踏まえ、計量に関する専門の知識・技能を有する者に対して一定の資格を与え、一定分野の職務を分担させることにより、計量器の自主的管理を推進し、適正な計量の実施を確保することを目的」としている。出願者数が多い環境計量士は1974年に創設されたもので、1992年に「濃度関係」と「騒音振動関係」に区分された。
 計量士になるには、国家試験を受験するほかに、(独)産業技術総合研究所計量研修センターに入所して所定の講習を修了する方法がある。 


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